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  1. 静岡市議会 2021-10-04
    令和3年 観光文化経済委員会 本文 2021-10-04


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯尾崎委員長 ただいまから、観光文化経済委員会を開会します。      ────────────────────────────── 2 ◯尾崎委員長 審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言されるようお願いします。  また、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用のまま発言していただくようお願いします。  なお、換気のため、窓は開けたままとしていただきますよう御協力をお願いします。  本日は、お手元の審査順序のとおり、経済局及び農業委員会事務局が所管する決算3件、議案2件の審査を行います。  また、新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業の報告が経済局からあります。このほか、報告事項が1件あります。      ────────────────────────────── 3 ◯尾崎委員長 それでは、新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業について、当局の報告を聞くこととします。  なお、報告については聞き置くのみとします。 4 ◯大村経済局次長 それでは、商工部所管の新型コロナウイルス感染症対策として実施している事業のうち、前回報告時以降、進捗のあった主な事業について報告させていただきます。  お手元の新型コロナウイルス感染症対策の進捗状況の報告の冊子21ページをお願いいたします。  下段、ナンバー32、地域消費促進事業費助成は、地域経済の活性化を図るため、クーポン発行による消費促進事業を行う商店街、団体等に対し、その事業に係る経費を助成するものでございます。  現在は、49の団体に御参加いただき、事業を実施しております。また、当初は9月末までを事業の実施期間としておりましたが、緊急事態宣言の発令等の状況を踏まえ、12月末まで期間を延長し、事業を実施しているところでございます。  次に、少し飛びまして41ページをお願いします。  下段、ナンバー32、モバイル決済サービスを活用した地元消費拡大促進事業は、モバイル決済サービスを提供する事業者と連携したキャンペーンを実施し、消費活動の拡大を図ることで、小売業、飲食業、その他サービス業などの市内中小店舗を支援するものです。  6月補正予算説明時には、キャンペーンの実施時期を10月中としていましたが、これまでの感染状況等を踏まえ、実施期間を11月19日から1か月間とし、PayPay株式会社と連携し、実施する予定でございます。  次に、1枚めくっていただき、右側の43ページをお願いします。  上段、ナンバー35、中小企業等事業継続強化事業費助成は、業務継続計画、いわゆるBCP等の策定や同計画に基づく設備投資に要する費用を助成するものです。
     8月2日に申請受付を開始し、これまでに43件の申請をいただいております。1日に5件から10件程度お問合せをいただいている状況でございます。  最後に、下段、ナンバー36、再就職緊急サポート事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた離職者や非正規労働者に対し、座学研修や職場実習、カウンセリングを通じて再就職までの伴走型支援を実施するものです。  9月3日から説明会及び事業者の募集を開始しており、現在までに24名の方の参加がございました。既に第1期講座と第2期講座を実施しており、2月末の第14期講座まで順次実施してまいります。  その他の進捗状況については、報告書に記載のとおりでございます。 5 ◯増田農林水産部長 続きまして、農林水産部所管の事業について、主な進捗状況を報告させていただきます。  同じく進捗状況の報告44ページをお願いいたします。  上段、ナンバー37、まちお茶おもてなし推進事業は、新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けた静岡市のお茶の新たなファン獲得と消費拡大を目的に、市内宿泊施設利用者にお茶のまち静岡市のティーバッグを配布するとともに、宿泊施設の食事どき等にリーフ茶を提供するキャンペーンを10月18日から11月21日までの間、43施設を対象に実施する予定で準備を進めております。  次に、下段、ナンバー38、中山間地移住促進事業は、新型コロナウイルス感染拡大による地方生活へのニーズの高まりから、中山間地域空き家情報バンクの物件への問合せが増えているため、バンクへの登録物件を増やすことを目的に、物件登録者への協力金を支給するものです。  9月17日現在の実施状況は、空き家物件新規登録件数が4件、協力金支給件数が3件となっています。 6 ◯尾崎委員長 新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業についての報告は以上です。      ────────────────────────────── 7 ◯尾崎委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分、認定第8号及び認定第12号の3件を一括議題とします。  これら3件に対して当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 8 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には、ページ数、項目等を述べていただくようお願いします。  それでは、質疑をどうぞ。 9 ◯高木委員 主要施策成果説明書の91ページをお願いします。  上段です。海洋文化都市の推進でございます。この中に今後の課題と課題解決に向けた取組内容ということで、事業の見直し予定が書いてございます。事業の見直しを示唆しておりますけれども、地域関係者の意見はどのようなものがあったのか、教えてください。 10 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 光の景観まちづくり事業の見直しについて、地域関係者の意見はどのようなものかということですけれども、実は、光の景観まちづくり、御存じのとおり、清水都心ウォーターフロント回遊性向上を目的として、これまで清水港線跡の遊歩道などで実施してまいりましたけれども、これも滞留人口データなどを確認する限り、昼間と比べて、夜間のまちなかの新たな回遊性、そういったものがあまり生まれていなかったような状況がありました。  また、さらに昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で飲食店などの営業時間の短縮、それから外出自粛などで人々の行動パターンが変化したことによって、清水駅前の昼夜の人数が逆転したという状況がございました。  それを踏まえて、3密を避けながら、いかに効果的ににぎわい創出につなげられるか、これを検討して、昨年度は、実はイルミネーションを清水駅のみなと口の広場のところとドリームプラザのところの人工海浜で、少し形を変えながら実施したということがあります。  そういった中で、地域の関係者の方から特に具体的な意見は伺っておりませんけれども、今後、事業を見直していくに当たっては、マリナート会議ですとか、そういった中心市街地の方々の集まるところで事前に説明させていただきまして、今後に向けて、また見直しを図っていくということでございます。 11 ◯高木委員 コロナにより行動が変化したことも受けて、夜間の回遊性が昼間に比べて減少しているということから、見直しを考えたということですね。夜間も少ないのは、ある意味、当たっているかなとは思う、当然かなという感じもするんです。では、それを受けて事業の見直しを行ったことがあると思うんですけれども、今後は、どのような形になってくるということか、教えてください。 12 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 今後、どのような見直しを行っていくかということですけれども、実際、先ほども申し上げましたように、これまで、遊歩道でイルミネーションをやってきましたけれども、滞留人口データを確認する限りでは、新たな回遊動線は生み出せなかったということですので、今後は、これまで行っていた冬季のイルミネーションをしっかり検証した上で、ポストコロナの人の流れ、そういったものも見ながら、どのような実施方法が回遊性向上につなげていけるのか。それから、そういったことについて、今後、毎年ドリームプラザさんもイルミネーションを実施しておりますけれども、それ以外にもウォーターフロント地区中心市街地の関係者の皆さん等の御意見を伺いながら見直しをしていきたいと思います。  具体的には、今年度も第4波、第5波が来ている中で、具体的な検討には至っていないですけれども、今後は、そういった方々と見直し、検討をしていきたいと思います。 13 ◯高木委員 冬のイベントは割合少なくて、イルミネーションというのは、静岡地区にとっても、冬のイルミネーションのイベントは集客に効果があるかなと思いますので、予防になるかもしれませんけれども、創意工夫して、人の集まるものをどうしたらいいんだということをぜひ考えていただきたいと思います。  続きまして、主要施策の285ページをお願いします。  上段の(6)農業農村活性化事業補助金でございます。これは6次産業についてのことをうたっておるんですけれども、地域資源を活用した新たな付加価値の創造、地元農産物の消費拡大等により農業者所得の向上や経営意欲の向上を図ったということで、まさに素晴らしい事業だなと思います。これについては、目標の4件に対して7件の実績があるということでございますけれども、この7件の内訳を大まかに分けるとどのようなものになるのか、教えてください。 14 ◯杉本農業政策課長 ただいま御質問いただきました昨年度のふるさと農力チャレンジ事業7件の内訳でございますが、まず、新たな加工用の機械、それから施設の整備といったところで、この6次産業化での機械設備の整備は3件になります。それから、これとは別に販路拡大に向けた事業が4件という内訳になっております。 15 ◯高木委員 6次産業化は、積極的に進めるべき事業だと考えておりますけれども、農林水産省のホームページを見ますと、6次産業化を進めるには、市町村の戦略の策定が必要とあります。これがないと、この農林水産省の事業を活用できないということですけれども、静岡市は、この策定があるのかないのか、教えてください。 16 ◯杉本農業政策課長 この市町村の戦略ですけれども、国のほうでは、これを推進するに当たって、市町村レベルで農林漁業、商工、それから金融などの関係機関が参画する推進会議を設置し、その推進会議の意見を基に、市町村が策定した戦略に沿って地域ぐるみで行う6次産業化と、そのような取組に対して支援すると言っています。  本市におきましては、昨年度、ふるさと農力チャレンジ事業におきまして6次産業化として実施された3件は、個人の農家の申請でありまして、本市では、この6次産業化の戦略については、まだこのような個人が多いということで、個人の件数も3件と少ないということで、戦略については、現在、策定しておりませんが、今後、地産地消も見直されておりまして、6次産業化と併せて、これらを推進する上で、必要に応じて推進協議会を設置し、その中で御指摘いただきました戦略についても策定を検討していきたいと考えております。 17 ◯高木委員 6次産業化はすごくいい事業だと思いますので、ぜひ、市も応援していただけるとありがたいなと思います。すると、現在、その策定がなされていないということは、小規模なものに対しては、市がこの補助金で対応して6次産業化を進める、大きなものは、農林水産省、国ベースで進めるということが考えられるのかなと思いますけれども、この1件当たり50万円という金額が割合少ないと思うんですけれども、これを拡大していくというような意思はございませんでしょうか。 18 ◯杉本農業政策課長 この事業につきましては、農家の所得の向上に直接つながるということもございます。御指摘のとおり、農業政策上、大変有効なものと考えております。今後は、必要に応じまして、事業の拡大も検討していきたいと考えております。 19 ◯高木委員 次の質問をお願いします。  最後になります。事務事業総点検表その3)、235ページをお願いします。  その3)の235ページ、上から2つ目でございます。産業政策課清水港後背地における地域経済の活性化検討事業でございますが、予算が1,000万円に対して、決算額が97万9,000円と僅かなお金しか使っていないですけれども、この理由は何でしょうか、教えてください。 20 ◯金丸産業政策課長 この後背地の調査ですけれども、令和2年度、昨年度は、この予定していた調査を今年度に先送りする形にさせていただいて、内容を変更させていただきました。今年度の予算のところでも御説明はさせてもらったと思いますけれども、改めて概要を説明させていただきますと、この後背地の調査をおととし、令和元年度からスタートしまして、要は、この清水港周辺のエリアを生かして、清水港の活性化であるとか、市内企業の振興をどういうふうにつなげていくか、そういったところの調査を進めて、令和元年度は、こんな機能があれば、そういった活性化につながるんじゃないかといったところまで整理させていただきました。  それを当初は、令和2年度に深掘り調査をして、事業を進めていく上での課題整理であるとか、そういったところをしっかり調査するように準備しておったんですけれども、やはりコロナ禍の関係で、人、物の流れが大きく変化しまして、それによって各業界さんの動向もかなり不透明になってしまった状況でございます。よって、しっかりそういったところを見極めた上で、それを調査していく必要がありますので、今年度にスライドする形での調整をさせていただきました。  そこで、令和2年度、この90数万円の内容ですけれども、その中でも特に影響が大きかった観光交流面の状況、いわゆる人の流れの部分で、インバウンドをはじめ、相当インパクトが大きかったものですから、そこだけは先行して、令和2年度中に各業界のほうへのヒアリングであるとか、このコロナ禍を受けての観光動向の見極めであるとか、今後の将来の考え方、そういったところのヒアリング調査を昨年度させていただいたところでございます。  ですので、それをまた踏まえまして、今年度、また本体の調査を進めさせてもらっていますので、しっかりそれをまとめていきたいと考えています。 21 ◯高木委員 ヒアリングを行って、観光分野の調整を実施したようでございますけれども、そのヒアリングの中でどのような意見が出たのか、主なものを教えてください。 22 ◯金丸産業政策課長 観光のヒアリングの中で、将来動向であるとか、今後、静岡市、この清水港周辺、資源として期待されること、そういったところをヒアリングさせていただきました中で、主な意見としましては、観光は、全国的にもですけれども、またコロナの落ち着きの状況を見ながら、だんだん近距離から中長距離、遠距離、海外も含めて、そういったところで観光の動きが戻ってくるんだろう、そういった中で、本市は、ちょうどこの中部横断自動車道の開通もあって、東西の縦横という交点になりますので、そういったやっぱり地の利をしっかり生かすべきではないかということ、そういった中で、地域の魅力としては、やはり食であったり、体験であったり、そういったものをしっかり魅力として活用していくべきではないかというものが、主な意見として把握したところでございます。 23 ◯高木委員 観光分野の調査も行ったということですけれども、とすると、この清水港後背地における経済活性化検討事業の中で、観光的要素を含んだ、例えば施設の提案みたいなものはなされてくると考えてよろしいですか。 24 ◯金丸産業政策課長 今、観光のことを申し上げましたけれども、そのほかにも物流であるとか、農林水産物の活用であるとか、それと観光、その3側面でいろいろ整理させてもらっていますので、今、おっしゃっていただいたような観光の部分で、さらに地域の農林水産物なんかを活用して、どうやって人を引き寄せたり、地域のものをうまく活用できるかというものは、しっかり検討していきたいと思います。  そういった中で、ハード、ソフトとありますけれども、こういった拠点があるべきではないかとかいう機能の議論はしておりますので、そういったところも含めて、今年度、調査の中で整理していきたいと考えております。 25 ◯高木委員 今年もコロナの影響は多大にあるということでございますので、本年度予算化しているものがまた翌年度へ事業を繰り越すなんていうことがないように、今年、しっかり方向づけがなされる、今年はできるぞということで考えてよろしいですか。 26 ◯金丸産業政策課長 今年、しっかりまとめていくように取り組んでいきたいと思います。 27 ◯堀委員 主要施策成果説明書に沿って質問していきたいと思います。  まず、324ページの地域未来投資促進法、静岡市地域基本計画推進事業に関連して伺います。  先ほどの説明の中でもありましたが、WeWorkを活用した市内企業のプロモーション、ビジネスマッチング等を実施したとありました。私も2年ほど前に、東京スクエアガーデンの静岡市のサテライトオフィスに視察に行かせていただきまして、自治体初となる入居ということで説明を受けまして、当時、最先端の働き方の場というものを目の当たりにして、非常に感動した覚えがあります。  そんな中で伺いたいですけれども、本市は、WeWorkを活用してどのような取組を行って、それによってどのような成果が出たのか、教えてください。 28 ◯谷川産業振興課長 WeWorkでの取組ですが、まず本市としましては、委員がおっしゃるとおり、市内企業と首都圏の企業をマッチングさせて情報発信するということ。あと、2つ目に、今後の企業誘致につなげていこうということで、企業誘致のための情報収集やネットワークの構築を行っております。  成果ですけれども、やはり首都圏企業の商談や意見交換を通じまして、販路の拡大や、開発等にアドバイスを得て、新商品開発等につながっている事例があります。  また、企業誘致ですけれども、やはり2年間入っておりまして、ネットワーク等、やっぱり企業のニーズ等をつかみましたので、今年度に入ってですけれども、MoveToしずおか等を使いまして、今年度も2社のIT系の企業をこちらに連れてきたという実績が出てきております。 29 ◯堀委員 MoveToしずおかを活用して企業誘致が2件あったということで、大変心強く思います。  WeWorkについてですけれども、私が見に行ったときは、コロナが流行る前だったんですけれども、現在、ウィズコロナにおいて、どんな取組を静岡では行っているのか、教えてください。 30 ◯谷川産業振興課長 委員がおっしゃるとおり、今、コロナ禍で、こちらから出ていくとか、直接の対面等ができない、活動の制限がかかっております。その中で、オンラインを中心としましたイベントや個別支援等を行っております。また、今年度から産業振興課の職員を1名、東京事務所に送っていますので、こういうコロナ禍であろうと、こちらからは行けませんけれども、東京事務所の人間がWeWorkに足を運んでおりまして、ネットワークの確保、あと情報交換等は随時行っております。 31 ◯堀委員 コロナ禍においても、しっかりと職員を派遣して活動しているということがうかがえました。  それで、WeWorkについて、静岡市が初めて自治体で入居した後にも、ほかの自治体も追従して入居していると思うんですけれども、ほかの自治体は、例えばどんな活用をしているのか、参考に教えてください。 32 ◯谷川産業振興課長 WeWorkに入居しますほかの自治体の活動等ですけれども、WeWorkは、現在、熊本市や神戸市、名古屋市等の大きな都市、あと、県なんかでも入っております。全部で全国15の自治体が入っております。  やっている活動ですけれども、主にシティープロモーション活動や、やっぱり企業誘致の拠点として使っているところが多いです。あと、スタートアップ支援とかオープンイノベーションの創出、あと、移住ワーケーション等の促進などにも活用している例があります。 33 ◯堀委員 他都市の活用状況もしっかりと参考にしながら、今後、ポストコロナWeWorkの有効活用をしていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  121ページの海洋文化施設建設費用について伺います。  昨年度は、市長が5月に新型コロナ対策に注力するために事業停止を発表して、その後も9月に債務負担行為が廃止された経緯があって、いまだにコロナが終息しない状況で、非常に難しい状況だと思いますけれども、現在における進捗状況を改めて教えてください。 34 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 海洋文化都市の整備の現在の進捗状況ですけれども、今、委員がおっしゃられたとおり、昨年5月に事業を停止して以降、それ以降、ほかの集客施設、もちろんコロナの影響もございますので、そういったほかの施設のコロナ対策の事例収集をして、この海洋ミュージアムに生かせる対策があるかどうか、そういったものを検討してまいりました。また、関心を持ってくださっている事業者から再ヒアリングを行いまして、それを通じて、現在も引き続き事業参画に必要な要件整理を行っております。  事業者は、その中で新型コロナウイルスのような想定し得ない、そういったリスクの分担を明確化してほしいという意見もございまして、そういった事業者の運営リスクに対する不安は、慎重な部分もありますけれども、今、仮に事業を再開した場合には、公募開始からオープンまで、建設などで4~5年要しますので、あとは、ワクチン接種の進展など、そういったことを鑑みながら、少しずつ前向きな検討をされるようにはなってきております。  それで、本年度に入ってからですけれども、事業再開に向けたPFIの再開準備の支援業務をやっておりまして、その中で、事業者グループの組成、PFI事業に参加する事業者の組成の誘導を進めているほか、再開に必要になる入札説明書とか要求水準書、そういった書類の準備を並行して進めております。  そういった中で、新型コロナウイルス感染症の状況をしっかりと見ながら、早期再開を目指しているところです。 35 ◯堀委員 海洋文化施設は、5大構想の1つで、非常に期待度も高いですけれども、PFI事業の事業停止ということで、この期間を事業者としっかりと相談してよりよいものになるように、そういう期間にしていただきたいと思います。  それで、今現在の事業用地ですが、コロナになってから、なかなか日の出に行く機会は、私も市民の皆様も少ないと思うんですけれども、現在の事業用地の状況について教えてください。 36 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 現在の海洋文化施設の用地の状況でございますけれども、令和2年度に富士ロジテックホールディングス株式会社さんの所有地約434平米、それから鈴与株式会社さんの所有地1,350平米、こちらの2件の土地取得が完了しております。既に取得済みの土地もありまして、それらと合わせて事業用地約1万平米のうち、約8割を取得済みという形になっています。  今後、事業再開のめどが立ってからになりますけれども、事業用地の完全取得に向けて、引き続き現所有者と継続して調整を進めていきたいところでございます。 37 ◯堀委員 それでは、最後の質問に移ります。  400ページの清水駅周辺整備推進事業について伺います。  清水港線跡の遊歩道の整備は、中心市街地の回遊性を高めるために非常に重要であると思っております。数年前、特別委員会でも視察させていただいたんですけれども、島崎町交差点の早期完成は、非常に重要だと思っております。  そこで、伺いますけれども、清水港線跡遊歩道の令和2年度の事業内容と進捗状況について教えてください。 38 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 清水港線跡遊歩道整備の事業内容と進捗状況ですが、令和2年度は、遊歩道の北側の江尻側のエントランスとなる部分の広場の整備、それから、島崎町交差点の改良に向けた用地取得、設計工事、これらを実施する予定でしたが、実際、必要な用地の取得に向けて、年度当初から取得予定の境界確定、それから不動産鑑定、こういったものは実施したんですけれども、コロナ禍によって、各地権者の立会いがなかなかできず、その確定作業に時間を要してしまいました。  それで着手が遅れたこともありますが、今度、土地の所有者の方が不動産の取引に慎重になってしまったということで、用地の取得がかなっていない状況で、その取得経費、それから設計工事ともに繰越しをして、今年度、引き続き行っております。  現在は、引き続き、そこの用地交渉をしておる状況で、工事全てに関しては、とにかく、年度内の完了に向けて、今、頑張っておるところです。 39 ◯繁田委員 それでは、お願いします。  この観光文化経済委員会が所管する各局部課等については、非常に定住人口やら交流人口に多大な影響を及ぼす事業を皆さんが毎日貢献してくれております。この前の本会議で、市長が70万人の維持には固執しないという答弁もされましたけれども、我々とすると、やはりそれは、基本的に政令指定都市が確保すべき要件の一つとして、全市民を挙げて、その目標を維持する努力が必要だろうなという気が個人的にはします。  それはなぜかというと、都市機能を衰退させることがまかりならない。要するに、都市間競争を勝ち抜くというよりも、今は、地域間競争で小さいエリアでもって競争をしてしのぎを削っている。それで、その地域に繁栄をもたらそうとしているときに、コロナがやってきてしまった。それで、コロナについては、皆さんの御努力でもって、今、鎮静化しつつありますけれども、これが収まったアフターコロナの後がいよいよ正念場を迎えるだろうなということでもって、今、各委員からは、商工関係の質問がこれからも続くだろうと思います。私、農業関係について質問させていただきます。  まず、定住人口あるいは交流人口の増加を目指す上において、農地の再生が難しい。農地の活用という意味で、主要施策成果説明書の286ページ、農地利用課にお伺いしたいと思います。  今、荒廃農地の再生、集積促進事業ということでうたわれておりますけれども、いろんな御努力もしていただいております。しかし、市街化調整区域やそれ以外、いわゆる無指定区域の農地には、どんどん耕作放棄が進んでいると。そして、農地としての利活用が難しい土地については、今ある規制を緩和するなどして、有効な土地活用を進めていく必要があるんじゃないかなと思います。  土地利用を制限する法律の一つである農振法において、地域や農地の地権者あるいは所有者、これらが農地以外のほかの用途への土地利用を求めたい場合、市として面的に農振除外に係る手続を実施することが可能かどうか、これは、何年も前から訴えられていることでありますけれども、なかなか今までうまくいっていない。この可能性があるかどうかということについてお答えいただきたいと思います。 40 ◯杉本農地利用課長 委員御質問の農地には、農業を振興していく農用地というものがございまして、いわゆる青地と言われているものです。この農用地区域につきましては、県が農業振興地域を指定しまして、その中で農用地を市が区域を指定することになっています。  この指定に当たりましては、農業振興地域整備計画の中で指定しているんですけれども、こちらは総合計画であるとか土地利用計画等に即しまして、非農業的な土地需要との調整を図りながら、優良農地の保全確保をしていきます。  委員御質問の農用地区域の面的な除外ですけれども、農地以外の利用を図ることが相当である場合には、5年ごとに整備計画の変更作業をしておりますが、この定期変更におきまして実施することは可能と考えております。 41 ◯繁田委員 今、手続を実施することが可能かということに対して、我々としては、画期的な御返事をいただきました。財産を持っていても宝の持ち腐れになるような農地を、何も手がつけられない、手をこまねいて、そのまま後世にお渡しするというだけの状態であったわけでありますけれども、場合によっては可能だということであります。その可能な場合は、どのように手続を進めていく必要があるか、お伺いしたいと思います。 42 ◯杉本農地利用課長 手続につきまして、まず定期変更、おおむね5年ごとに見直ししておりますが、この計画変更の前段階で、まず基礎調査を行います。この基礎調査に基づきまして、県と協議を進めていくことになります。この基礎調査の時点で、いわゆる面的に除外が考えられる事業などを市の総合計画などの上位の計画に位置づけていただいてあることが最低限必要になると考えております。 43 ◯繁田委員 5年に一度ということで、基礎調査をする中で、青地を除外する条件にふさわしいものであれば何とか考えられるということであり、また、それ以降の要望については、後の要望事項でお伝えしたいと思いますので、画期的な農地利用について、荒廃地にしておくことは、やっぱり許されませんので、全庁一丸となって取り組んでいただきたいなと思います。  それから、次に、同じく農政分野で、これはたくさんありますので、総括して中山間地振興担当部長に代表でお願いします。  事務事業総点検表をいろいろ見ていて、中山間地振興課の総点検表項目だけで50あるんですよね。50ある。あまりにも中山間地振興課の皆さんのキャパといいますか、間口が広いため、職員の皆さんも相当苦労されているだろうなと思います。  中山間地は、面積が広い割には、可住地面積と実際の住んでいる方々の数が少ない、こういう現象が生じてきておるんですが、こういうことを前提として、今後も、さらに中山間地域は、高齢化や、あるいは人口減少に拍車がかかるということにおいて、中山間地担当部長として、今後、中山間地振興に向けて最も優先したいという事業をどういうふうに考えているのか。これは、個々、具体的にということになると大変でしょうから、抽象的にでも結構ですけれども、部長としての思いを、10分でも20分でも結構ですから、一つ話をしてください。 44 ◯気田中山間地振興担当部長 繁田委員御指摘のとおり、私どものところ、中山間地は、非常に広大で、またいろんな業務、それこそ市民生活に密着した業務であるとか、あるいは観光的な業務、本当に幅広い業務を職員が頑張ってやっております。  では、どういうふうにやっていくかといいますと、今、静岡市では、オクシズ地域おこし計画に基づきまして、オクシズの豊かな地域資源を生かした交流の推進あるいは新たな産業の創出、森林が持つ広域的機能の維持、保全などを、5本の柱として、この計画の中に位置づけて推進しているところでございます。例えば観光トイレなどのおもてなし環境の整備、あるいは地域のビジネス支援、野生鳥獣対策、それから移住の支援、市産材の活用促進、非常に多角的で幅広くやらせていただいております。
     また、これも今、委員が御指摘のとおり、中山間地域の高齢化、それから人口の減少、非常に著しい中で、オクシズで生活を続けていくための買物や交通、こういった基本的なこと、基本的に生活に直結するものの機能を維持するため、庁内横断的な取組も進めているところでございます。今後も、こうしたオクシズ地域の生活機能を守る施策、それから地域振興施策を緩めることなく進めていきたいと考えております。  さらに、4次総の策定作業が始まったところでございます。細かい作業、いわゆるプロジェクトチームを今月から置いて本格的な検討に入ると聞いておりますけれども、その4次総の中では、持続可能な中山間地域の形成を大きな柱の一つとして掲げていくというふうに、検討すると我々は聞いております。ですから、先ほど申し上げたオクシズ地域おこし計画も、この4次総と整合性をとって、再来年、改定していく予定でございます。この4次総策定を追い風といたしまして、さらにオクシズ地域おこし計画を進化させ、そして実行していくことで、これまで以上にオクシズ振興に注力していきたいということでございます。  それから、間口が広いということに関して、うちの職員も非常に今、少数制でやってもらっていますけれども、本当にオクシズというのは、いろんな資源があるということで、都市部にはないものもいっぱいあります。ですから、この資源をどうやって生かしていくか、そこを職員が自由な発想で、あるいは地域の方々と一緒に考えてやっていく、これがいろんな分野に関わってくるものですから、それを解決して成果が出てくるということに対して、非常にやっぱりそこは職員としてもやりがいがあるという部分があると私は聞いております。  ですから、このオクシズという舞台で、地域の方々と一緒になって粘り強くチャレンジしていくことから成果を両方で分かち合っていくと。さらに、そこでまたモチベーションが上がってまいりますので、それを次の施策の立案につなげていくというふうにやっていければ、間口が広くても頑張ってくれるのかなと。  もちろん、今後、総合計画の中でも、いろいろこの施策について、あるいはオクシズの地域おこし計画の中でも整理してまいりますけれども、組織の中でもいろいろ、今後、これまた組織改正もあろうかと思います。課題は課題として私ども認識をして、そこは我々の立場として、関係部局に訴えていきたいなと思っています。  最後に、長くなりましたけれども、担当部長としてどれを頑張っていくんだということでございますけれども、本当に多岐にわたる事業を所管しておりますので、私としては、もうどれも重要だと申し上げたいですけれども、あえて申し上げるとすれば、やはりオクシズ地域の今の状態を何とか維持していこうということであれば、やっぱりにぎわいのための都市部との交流、市外からの人を呼び込むということも必要だと思いますけれども、地域の資源というもの、エコパークもございますし、本当に温泉もあり、森林もあるということがございます。そういったものを活用した人の呼び込みで、まず、にぎわいを持たせようということ。  それから、当然そこに住まわれる方の生活を維持していくと、この生活機能を守る事業というもの、これは移住であるとか、あるいはデジタルの活用は、これからも必要になってくると思いますので、そういった点を特に注力してまいりたいと思っております。 45 ◯繁田委員 最後です。地方自治というのは、静岡市域全体の均衡ある発展を願うというのは、基本目標に当然あるはずです。ですから、少なくともその源である中山間地については、美しい森と澄んだ水の流れというのは、静岡市民共有の財産ですから、その自負を持って、これから農林水産あるいは観光文化含めて突き進んでもらいたいなと思います。 46 ◯浜田委員 それでは、令和2年度静岡市各種会計歳入歳出決算の認定について御質問させていただきます。  各課の所管事業ごとに大きく分けて5点お聞きしたいと思っております。  まずは、大きな1つ目、海洋文化都市政策課が所管されます主要施策成果説明書の121ページ、海洋文化施設建設事業についてお伺いします。昨年度、事業条件の見直しを行ったと書いてありますが、具体的にはどのような見直しが行われたのか、お示しください。 47 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 昨年度の事業、海洋文化施設の建設事業のどのような見直しを行ったかというところですけれども、これはやはり昨年5月の停止以降、事業者との再ヒアリングを通じて、その中で具体的には、コロナ禍による運営リスクの懸念を先ほども申し上げました。それとか、不測の事態に対するリスク分担の明確化、それから需要予測、事業収支の見直し。需要予測というのは、事前に静岡市で、当初67万人、それから安定期になってくると大体40万人ぐらいという予測を立てているわけですけれども、そういったものの見直し、それから事業期間、運営期間を当初15年としましたけれども、それを見直す必要があるのか、それから、あとは、感染症対策を踏まえた仕様の見直し、こういったことを具体的に検討してまいりました。  今年度も、これらを踏まえまして、関心のある事業者と引き続き検討を行っておりまして、コロナウイルス感染症の状況を見ながら進めていきたいと考えております。 48 ◯浜田委員 特に、できることならば、コロナ対策ということで大変なことがあったとお話しさせていただきましたが、改めまして、今後、進めていく上で、現状の課題についてどのように捉えているのか、お聞かせください。 49 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 現状の課題ですけれども、やはりコロナ禍による運営リスクの懸念が高まっているということが今回の事業を停止した理由ですので、その懸念を軽減していくことが本事業の現状の課題であると認識しております。やはり現在、一つ一つその課題を整理して、事業者の参画意欲をまず高めていけるように見直しを図って、事業の早期再開を目指してまいります。 50 ◯浜田委員 また、こちらの成果指標のところに当該年度の目標値とありますが、その中で令和7年度までと設定した根拠を教えてください。 51 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 目標値を令和7年度までと設定した理由、根拠ですけれども、もともとが令和元年度にPFI事業者の公募を開始しまして、そこから契約とか設計、それから建設に大体4年間を要するということで、最初は、令和元年度から5年度までの5年間の計画にしておりました。ところが、令和2年5月に事業を停止しましてから、それから現在まで期間を要しているわけですけれども、最短で開始するに当たっても、先ほど申し上げましたように4年を要すると。募集、それから設計、建設ということで、そこから4年たつと令和7年までという計算になります。 52 ◯浜田委員 先ほどの御答弁にもありましたように、やはりコロナ禍による影響、また今年度以降の進捗は、やはり経済状況の動向から見てもかなり厳しい状況であると私は思います。そういった意味で、事業自体の見直しが必要と考えておりますが、その点についてどうお考えか、お示しください。 53 ◯谷川原海洋文化都市政策課長 事業自体の見直しの必要性ですけれども、この事業は、御案内のとおり、清水のにぎわい創出に向けて官民一体で進める重要な事業に位置づけられております。そして、地元の経済界からも大きな期待をいただいているところです。また、清水が誇る地域資源、駿河湾をテーマしていること、それから東海大学、JAMSTEC、こういった海洋に関する学術研究機関と連携するといった点で、清水でなければ実現できない、そういったコンセプトを掲げておりますので、この事業自体の見直しについては考えておりません。  最近の事業者との意見交換においては、現状では、コロナが終息したとはとても言えない状況ですので、施設開園まで、先ほど申し上げましたが、最短でも4年ほどかかるということで、そうすると、集客施設、それからミュージアム、そちらの日の出の人出も変わってまいりますし、そういったポストコロナを見据えた動きが出てくると思います。繰り返しになりますが、そういった課題を整理して、コロナを見ながら引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 54 ◯浜田委員 この点につきましての意見・要望については、まとめて最後にお伝えさせていただきたいと思います。  それでは、次に商業労政課の事業に移りたいと思います。  主要施策成果説明書の272ページをお願いいたします。  先ほど繁田委員がおっしゃられたように、政令市静岡市にとって70万人の定住人口の維持は、とても重要なことだと私も思っております。その定住化を促進させるための一つの大きな要素として、もう1つ私が考えるのは、やはり雇用問題ではないかと思っております。地域の新たな担い手として期待されます若手の雇用について、お伺いしたいと思っております。  まず、雇用対策事業について、若手の地元UIJターンについてお伺いします。促進事業での成果として、どの程度UIJターンの実績があったのか、お聞かせください。 55 ◯降矢雇用労働政策担当課長 先ほど御質問いただきましたUIJターンの実績でございますけれども、しずおか産学就職連絡会、例年12月から1月のUターン率について発表しております。昨年、令和2年3月につきましては35%、1年前の平成31年3月については38%という数字が出ておりますが、今回、御質問いただきました若者の地元就職ですとかUIJターンにつなげる取組につきましては、より早く若者に市内企業の情報をお伝えすることが重要と考えて事業を実施しているところでございまして、具体的には、高校生であったり、大学生につきましても、3年生の就職が始まる前の方について情報を提供しているところでございまして、そのUターン率が直接この事業の成果としてつながるかというところは、なかなか分析が難しいというところになっております。  そのため、この事業につきましては、その事業を受けた大学生あるいは高校生の意識がどのように変わったかというところに特に重点を置いております。結果としましては、大学生につきましては、市内企業への関心が高まったという方が94%いらっしゃったという結果がございます。高校生につきましては、将来の選択肢として市内企業が入ってきたという方が97.5%、これらの回答を得ているところでございます。こういった早期からの意識づけを通じまして、将来的なUターン就職につなげていきたいと考えているところでございます。 56 ◯浜田委員 先ほど高まったという表現でありましたが、やはり高まった結果、実際どうなったかというのがやはり今後の政策、または今後の課題としても明らかにする1つの要因だと私は思っているので、やはりその数値をちゃんと把握して、それに対処してどうだったかというのも検討していただけるととても助かります。何しろ私も過去、県外に就職し、またUIJターンという形で戻ってきた人間でもありますので、そういったところの要因分析としても使っていただけたら助かると思っております。  では、次に行きます。  次に、課題と課題解決に向けた取組内容の中に書いてあります同窓会就職支援情報誌の発行現状はどうなっているのか、また、同窓誌の発行支援について、どのように行っているか、お聞かせください。 57 ◯降矢雇用労働政策担当課長 就職支援情報誌「静岡で働こう。」を発行しているところでございますけれども、市内の全日制高校26校全ての同窓会の協力を得て発行しているものでございます。具体的な部数につきましては、令和2年度は3万3,000部を発行しているところでございまして、現役の高校生あるいは卒業後3年以内の大学生等に御家庭を通じて郵送しているところでございます。また、首都圏をはじめとする大学137校に対しても発送させていただいて、周知に努めているところでございます。  発行に当たってどのような支援を行っているかというところでございますけれども、冊子が若者の皆さんに活用され、市内の企業においても情報が行き届くよう、本市につきましても、同窓会が主催しております編集会議に参加しているところでございます。この中では、冊子の企業ページに本市の静岡市若者の就活応援サイト、しずまっちというものがございますけれども、そういった詳しい企業の情報が載っているものへのリンクができるようなQRコードの掲載等、よりよい紙面づくりに向けて活発な意見交換を行っているところでございます。 58 ◯浜田委員 それでは、もう1つ、雇用対策の内容ですけど、事務事業総点検表の259ページをお願いいたします。  その中に、就職氷河期世代就職促進事業があります。ちょうど私の年齢あたりの就職氷河期世代の方対象の促進事業だと思いますが、この実績値はゼロ人と書いてあります。目標値がゼロ人に対しての数値として、どういった評価でこのような形になったのか。また、これに対しての分析はどのように考えているのか、お聞かせください。 59 ◯降矢雇用労働政策担当課長 就職氷河期世代就職促進事業につきましては、昨年、9月補正予算で事業を認めていただきまして、実施を始めたものになります。実際には、9月補正後、12月から実態調査等を始めまして、その後、具体的な事業、例えば地域別の就労相談会、あるいは対象者向けセミナー、あるいは企業さんを対象としたセミナーを行ってきたところでございます。  地域別就労相談会については32回、対象向けセミナー2回、企業向けを2回ということで、その後は精力的に行ったところでございますけれども、事業の期間が実質4か月ということもございまして、昨年度において、その就職氷河期世代の方の進路決定まで至ったことがなかったということでございます。ただ、その後も継続的な支援を実施しておりまして、今年度に入りまして、3人の方については、進路決定まで至っていることを確認しているところでございます。  事業の分析及び今後の展開につきましては、従来より、対象者への働きかけが重要であると言われてきているところでございます。民生委員さんなどの地域の実情を把握している方、あるいは広報よりフォーカスするなど、引き続いて事業を継続して成果を出していきたいと考えております。 60 ◯浜田委員 若者に対する雇用対策の支援、引き続きの切れ目のない対応をよろしくお願いいたします。  それでは、最後に全体になりますが、雇用対策の全体として、現状に対する課題と今後の対策についてお伺いします。どのように検討しているか、お聞かせください。 61 ◯降矢雇用労働政策担当課長 雇用労働政策全体の今後の対応等についてでございます。先ほど申し上げました、しずおか産学就職連絡会の調査になりますけれども、若者の方が就職を決める決め手といたしましては、仕事内容はもちろん多いですけれども、それに引き続きまして、選考時の対応ですとか、あるいは職場の雰囲気を非常に重視しているという結果が出ております。  これらを踏まえますと、市内企業における働きやすさをいかに知ってもらうかが今後の雇用労働政策に必要であると考えております。このため、座談会、ワークショップ等、積極的に意見交換ができる場を増やしているところでございますけれども、今後は、対面だけでなくオンラインを使った手法等、様々な交流機会を設けるなど、市内の企業の働きやすさを伝えていけるよう検討してまいりたいと考えております。  あわせて、多様な働き方の推進も重要な課題になっております。これまでも、女性活躍、定年退職者等の企業OBの活躍について進めてきたところでございますけれども、今後も同様にこれらを積極的に進めることで、働きやすさをしっかり整理した上で、市の施策に反映していきたいと考えているところでございます。 62 ◯浜田委員 また、意見・要望は、最後にまとめてお伝えさせていただきます。  次に、農業政策課の所管に移りたいと思います。  主要成果説明書の282ページをお願いいたします。  農水産物消費拡大促進事業についてお伺いします。  まず、「ZRATTO!しずおか」及び情報誌「しずおか旬採アラカルト」の事業内容について教えてください。 63 ◯杉本農業政策課長 それでは、まず情報誌「しずおか旬採アラカルト」の事業ですけれども、こちらは本市の農産物をPRする目的で、平成26年度に市内の農協、漁協さんに御協力をいただきまして、この情報誌策定の委員会を組織しまして、1万部作成いたしました。この情報誌は、市内の宿泊施設、観光施設をはじめ、図書館や生涯学習交流センター、そして幼稚園、小学校、中学校、高校まで配布させていただきました。  次に、「ZRATTO!しずおか」のホームページですけれども、こちらも本市の農産物をPRするものですが、こちらは市内外に向けて広く情報発信するとともに、本市の農水産物の消費拡大を図ることを目的として、平成27年3月より公開しております。情報誌と大きく違う点は、旬の情報を随時アップできることと、それから本市の農業やJA等のホームページとリンクさせることで、消費の拡大につなげられるという点になります。 64 ◯浜田委員 先ほどもありましたように、この2つの情報発信によって、農水産物の消費拡大につながっているとおっしゃっておりました。それも踏まえまして、昨年度、事業を通じて得られました成果はどういったものがあるか、教えてください。 65 ◯杉本農業政策課長 この事業を通して昨年度得られた成果ですけれども、「ZRATTO!しずおか」では、旬の農産物の情報更新の頻度を高めるとともに、販売店のリンク数も増やすなどしたことで、結果としてホームページの閲覧数が伸びていることから、この閲覧数の伸びがPR効果を上げたことの成果として考えております。  具体的に消費拡大につながっているかどうかという点につきましては、このホームページの閲覧者が農家やJAサイトに飛んだ後に、その後、購入したかどうかというところまでは確認できないため、具体的な回答はできませんけれども、先日もリンク先であるブドウ農園の農家さんから、販売をホームページでPRしたんですけれども、それが順調に完売したということでお礼の電話をいただいておりますので、消費拡大にもつながっていると認識しております。 66 ◯浜田委員 それでは、引き続き、次に移りたいと思います。  同じ282ページ、下段にあります(2)番、農業まつり開催事業補助金についてお伺いします。  コロナ禍ということもありまして、なかなか思うように進まない、できなかった、中止されたという話を多く聞いております。その中の代替イベントとして行いましたウェブイベントの訪問者が、283ページ上段にありますように、3万7,000人と高い実績となっております。どのように実施したのか、実施内容について具体的に教えてください。 67 ◯杉本農業政策課長 代替のウェブイベントは、どのように実施されたかということですけれども、例年11月下旬に清水マリンパークを会場として、通常、アグリフェスタしみずが実施されますけれども、令和2年度は、この方法をコロナの関係で変えまして、JAタウンというJA全農が運営する特設サイトを利用しまして、地元の農産物を購入できる形式のウェブ上でのイベントを実施しました。  主な内容としまして、期間限定で地元農産物の詰め合わせが割安で購入できるネット販売の通販の限定セール、大感謝祭宝市というものをウェブ上で開催しております。また、清水の農産物の直販店でも、併せて同じイベントを開催いたしまして、こちらのほうでも御来場をいただいているということになります。 68 ◯浜田委員 先ほどの御答弁にもありましたように、ウェブを活用した取組がとても重要になっていくと思っております。また、1つ前の質問でもありましたように、サイトを通じてブドウ農家さんが販売につながったというので、多分、私も同じことを聞いているので、同じ方だとは思うんですけど、今後も、このコロナの影響を踏まえた上で、ウェブを活用した取組またはECサイトによる販売の促進などが必要だと思いますが、そのことについてどのように考えているのか、改めてお聞かせください。 69 ◯杉本農業政策課長 従来の直接触れ合う機会を持つイベントも必要だとは思いますけれども、御指摘のとおり、今回ウェブを活用した方法は、幅広いPRが可能ということで、大変有効であると認識しております。JA自体の通販も非常に伸びていると聞いておりますので、本市におきましても、JAと情報共有しながら支援していきたいと考えております。 70 ◯浜田委員 それでは、次の質問に移りたいと思います。  主要施策成果説明書の286ページをお願いいたします。  中段、お茶の振興経費についてお伺いします。  先日の本会議の総括質問にもありましたように、同じ創生静岡の宮澤議員の質問に対して、ここ10年間でのお茶の生産額、またお茶の面積、生産者の年収が年々減少しているという答弁がありました。また、さらに第2次茶どころ日本一計画では、3つの重点施策についてお伺いしました。その2次計画に基づき、令和2年度の事業を推進してこられたと思います。しかしながら、このコロナ禍において、お茶ツーリズムのような対面での事業が進まなかったと思います。逆に非接触で実施した事業について、どのような事業があるのか。また、その事業内容とその成果についてお聞かせください。 71 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 昨年度、コロナの関係で様々な事業ができなかったという状況ではございますが、その中で、非接触で行いました事業が、2点ございます。昨年度は、新茶シーズンに、イベントができない状況がありましたので、うちでお茶を楽しんでいただくことを目的にSNSによりましてお茶を楽しむ写真、動画を投稿していただく「#うちお茶」キャンペーンを実施しました。夏には冷茶をテーマにしまして、同じくキャンペーンを実施しまして、春夏合わせて3,000件の投稿がございました。  そして、お茶のまち静岡市のホームページ内に生産者の販路拡大を目的にしまして、産地情報、生産者の思いですとか商品を紹介します生産者支援紹介サイトを開設しました。生産者25名、茶工場10工場の情報が掲載されておりまして、公開から半年で約1万2,500回のページレビューがございまして、多くの方に興味を持っていただいたと思っております。  あと、非接触ではございませんけれども、秋ですが、11月1日の静岡市のお茶の日に併せて様々な場所、場面で静岡市のお茶に親しんでもらうために、まちお茶キャンペーンを実施いたしました。これは観光施設ですとか宿泊施設、飲食店、テークアウト、こういったところのお客様に対して1,000パック等を提供していただきまして、静岡市のお茶のファンづくりと消費拡大を図ったものでございます。 72 ◯浜田委員 お茶の消費拡大について、引き続きの御支援、よろしくお願いいたします。  もう1つ、宮澤議員からの発信情報としまして、コロナに対する緑茶の効能、予防についての新たな知見があったと思います。そのお茶の効能を生かした新しい発信の情報として、どのように捉えているのか、お聞かせください。 73 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 緑茶には、御存じのとおり、カテキンやテアニンなど緑茶特有の機能性成分が含まれておりまして、それらが健康に良いと言われております。こうした緑茶の効能に関わる啓発は、お茶をこれから振興する上で重要な要素であると思っております。  現在、新型コロナウイルスに対するお茶の有効性につきまして、県内、国内の多くの機関が研究を進めておりまして、その成果については、迅速に発信し、お茶の普及促進につなげていく必要があると考えております。  お茶のまち静岡市のホームページ、あとフェイスブックでも、奈良県ですとか京都での研究の成果という点については掲載させてもらってあるところです。今後ですけれども、静岡県が学会に投稿しました新型コロナウイルスに対する緑茶の不活化効果、この研究論文が学会に正式に受理されることを待ちまして、県や茶業関係機関と連携して、消費者の健康志向の高まりに対応できるよう、正確な情報を様々な場面で発信していきたいと思っております。 74 ◯浜田委員 私も、お茶を愛する一市民として、今後も注視していきたいと思っております。  意見・要望は、また後で述べさせていただきます。  それでは、最後になります。水産漁港課の所管事業、主要施策成果説明書の303ページをお願いいたします。  最下段、(2)番、水産業振興費についてお伺いします。  昨今のコロナ禍の影響で、桜えびまつりやしらす祭りが中止になっていると聞いております。密になるイベントが実施できなかった中、非接触での事業はどのような事業を実施したのか、お聞かせください。 75 ◯杉本水産漁港課長 今の質問にありました非接触の事業ですけど、やはり用宗の漁港まつりとか桜えびまつり、そしてしずまえ・オクシズまつり、これらが中止になりました。これに伴いまして、私たちのほうでは2つの大きな事業を実施しております。そのうちの1つがしずまえの魅力情報発信の強化事業として、ウェブサイトを新しく改修しております。これによりまして、多くの方がツイッター等を利用して最新の情報の提供を行いました。  それから、もう1つがしずまえブランドの認知度向上の事業ということで、新しくロゴマークを作成いたしました。今後、このロゴマークを活用して事業を展開していきたいと考えております。 76 ◯浜田委員 私も、桜えびまつり、しらす祭りは、とても楽しみにしていた事業なので、なくなってしまったのはとても残念に思っております。非接触、今後も続くコロナ禍の影響を鑑みた対応を引き続きよろしくお願いいたします。 77 ◯尾崎委員長 この際、暫時休憩とします。                 午前11時54分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 78 ◯尾崎委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  質疑を続けます。 79 ◯白鳥委員 私からも2~3質問させていただきます。  若干細かくなるところもありますけれども、お許しをいただきたいと思います。  冒頭ですけれども、先ほど繁田委員から70万人維持という本会議での議論のお話がありました。私も全くそのとおりだなと思います。70万人を超えているときには70万人以上と言って、70万人より下がったら70万人維持を横にそらしてしまうぶれというのは、やはりよくないと思いますので、創生静岡からも、もう一度70万人維持を目指して、この委員会としてもしっかりと頑張っていかなきゃいけないなと思います。  ぜひ、経済局長には、自民党からも、創生静岡からもそういう発言があったということを市長に直接お伝えいただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、まず、主要施策成果説明書304ページの下の(4)水産業振興事業費、藻場成育環境調査についてお聞きしたいと思います。  この事業につきましては、実は私が、平成23年に初めて西ヶ谷のエンジニアとお会いして、実は西ヶ谷の清掃工場から出ている溶融スラグが非常にいろんな形でもって利用価値があるというお話を伺いまして、その中の1つに奄美大島の藻場の育成がありました。その当時、4名で静翔会という会派をつくっておりましたけれども、そのメンバー4人で奄美大島に視察に行かせていただいたのが最初でした。本当にびっくりしました。ブロックでつくられたところからホンダワラという藻が出ていて、そしてかなり焼けたその海辺が藻で覆われていると。そこにいろんな魚種がついているという状況を見まして、いや、こんなふうになっているんだなということを見させられた感じがありました。  その後、静岡に戻りまして、恐らく2~3年たってからでしょうか。実は、溶融スラグが農林水産省で肥料として認定されるようになるというお話がありまして、これもまた全国初だということで、これをしっかりと活用していく道が開けていくんだなと。よくよく考えると、ごみがそのような形でもって活用されるようになるということは、今言われている循環のモデルだなと思いましたし、今の言葉で言うとSDGsの先駆けだなと思っておりました。  そういうことで他の会派の皆さんにもお話をしながら、この事業をぜひということで進めてきた経緯がありました。その中には大きな会派の皆さんにもお力添えをいただきました。  平成27年でしたでしょうか、初めてこの静岡でもブロックを用宗の港に入れてみよういうことでスタートしました。  そういう経緯があったことを考えますと、令和4年という節目をもうじき迎えてくるわけでありまして、この事業をどういうふうに捉えていくのかなということも大変関心が高いことでありますので、現状をまずはお聞かせいただきたいと思いますけれども、どのような目的でこの事業をスタートさせているのか。当局側としての考え、そして現状の藻の状況についてお聞かせをいただきたいと思います。 80 ◯杉本水産漁港課長 今回のこの藻場の造成の関係につきましては、これはどこもそうですけど、アワビとかサザエがなかなかとれなくなってきている現状がございます。この減少してきているということから、どういうふうにして資源回復できるのかということで進めておりまして、今回この溶融スラグを利用するというのが資源回復に効果があるのではないかというお話を聞きまして、資源回復を目的として今事業を進めているところでございます。  この事業につきましては、委員もおっしゃったように、平成28年度から設置をして今現在調査をしている段階です。調査期間は5年間、令和4年度まで調査をしております。この調査につきまして、また今は状況を見ていくということで進めているところでございます。  今、現状はまだ調査をしている段階ですが、昨年、全体で40個設置しているブロックを潜水士が上から確認しております。令和元年度のときには60%くらい藻がついている状況が確認できました。今年、令和2年度、2月に3回目の潜水を行いました。そのときにはもう80%ぐらい藻がついていると。それから令和元年度は2年目ですけど40センチ程度の長さのカジメが、令和2年度の調査ではその倍の80センチまで成長していることが確認できました。 81 ◯白鳥委員 かなり藻が成長してきているということで、環境が変わった用宗というところであってもその効果があることが見受けられることを理解させていただきました。  このブロックを設置することについて、そのスタート時点で事業者といいますか、技術者からもいろんな指導があったかと思うんですけれども、その中の1つに、農地と同じようにどうしても時間がたちますと効果が薄れてくるということがあったり、どうしても藻が枯れてきてしまうとか、いろんな状況の変化が出てくるわけでありまして、それと同じように、このブロックについても一定の、畑で言うならば肥料というようなものを添付していかないと、この成長が維持していかないことが実はあるということが技術的には多分示されているのではないかなと思うんです。その辺の認識と、それから何らかの対応を現在検討されていることがあるのかどうなのか、あるいは過去そんなようなことを行ってきていることがあるのかどうなのか、その辺のところについてお聞かせいただきたいと思います。
    82 ◯杉本水産漁港課長 委員のおっしゃるように、やはり畑の作物と同じように、これは稲系とか茎系の作物に効果を発すると言われていることは承知しております。という中で、その効果につきまして、私たちも投入しました業者と話をしまして、効果は3年から5年と聞いております。今回、令和2年度のときには3年目、要するに効果が薄れてくるであろう期間が3年から5年なものですが、今のところ3年目にすごい成長が見られたということがあります。では、実際どのようにして今後対策をしていくのかということになりますと、まず、3年から5年と言われている5年をまだ迎えていない状況です。もしかしたら、これからもっと成長するかもしれないということもありますので、一応今、私たちのところでは、設置した業者とお話をさせていただきまして、もう少し様子を見てみようではないかと。使っているスラグはどのぐらいもつのか、その辺の検証をしていこうということで、令和4年に5年目を迎えますので、それ以降、それよりももしかしたら成長していけば、そのままスラグを投入しなくても藻場が回復したのではないかとか、いろいろ見方がありますので、その様子を今後調査しながら検証していくことで進めております。  なので、対応といたしましても、私たちのほうでは潜水調査を令和4年度まで実施していくと。状況を見ながら投入の判断をするということで考えております。 83 ◯白鳥委員 分かりました。事業者の方とよく相談しながら、その辺の見定めをしていただきたいなと思います。  一応、調査期間が令和4年となっていますけれども、今後、この事業化については、現在はどんなふうに捉えているのかということを改めてお聞かせいただきたいと思います。 84 ◯杉本水産漁港課長 今後をどのように捉えているかということですが、この調査結果、今回、漁業関係者と報告会を開催しました。要するに、これからそこのところでアワビとかサザエをとっていくに当たりまして、行政が設置したものでありますが、これにつきまして今後、漁業者としては自分たちで管理していきたいという話も出ております。ただ、まだ調査半ばなものですから、今後どういうふうにして展開していくのかまだ分からないところでございます。これにつきましては、また漁協と連携をとりながら、今後どういうふうにしていくのか、場合によっては、もしかしたらもっと藻場を欲しいということも言うかもしれません。  それから、もう1つには、今回の調査結果の中でも出てきたのが、その藻場の周りのテトラポットにも藻がついているという状況の確認ができております。ですので、その状況によっては漁協とどういうふうに今後調整していくのかということを協議してまいりたいと思っております。 85 ◯白鳥委員 奄美ほかいろんなところでこの取組が行われているわけですけれども、やはり同じような形で漁協に対して市のほうから支援しながら、そういったものを維持していくということで再生を行うことに取り組んでいますので、まずは、その辺の都市の状況もよく観察をしながら対応をしていっていただきたいと思います。  それでは、次に行きます。  308ページ、中段の集落支援員の配置事業について伺っていきます。  集落支援員の配置については、これも大分長い期間があって、それで何クールか進められてきているということと、それから合同の説明会なども行われているというお話は聞いているわけですけれども、当局としては、この何年かたった集落支援員の効果について、今どんなふうに受け止めておられるのか、まず伺っておきます。 86 ◯桐野中山間地振興課長 集落支援員の効果についての御質問でございますけれども、現在、静岡市内におきましては8地区、旧安倍6か村、それから清水両河内地区、それから由比入山地区、合計8名の集落支援員さんが配置されております。  集落支援員さんにつきましては、地域の巡回、それから高齢者のお宅を直接臨戸訪問するなどいたしまして、それらの状況ですとか要望を、地元の自治会であったり、市の担当の部署に報告されまして、その結果、例えば介護サービスの利用であったり、市の保護事業の利用に結びつくこともございまして、地域の実情の把握であったり、住民の安心感につながっていると考えてございます。  それから、地域のイベントの情報収集をしまして、それをさらに支援員さんが発信することで、地域が持つ魅力を効果的に発信できるという地域の魅力向上の発信につながっていると捉えております。 87 ◯白鳥委員 それで、令和2年度になりますけれども、やはりこれもコロナ禍でなかなかその活動にもいろんな形で制限があったということは推測をいたすわけですけれども、その中でも際立った成果のあった地区があったならば、その辺のところについての御説明と、課題として抱えているようなものがあるのであるならば、その辺のところについてお聞かせいただきたいと思います。 88 ◯桐野中山間地振興課長 令和2年度の成果のあった地区の内容であるとか課題の御質問でございますけれども、具体的には清沢地区におきまして空き家バンクを移住の関係で進めておりまして、この空き家の掘り起こし、それから大家さんとの関係づくりに支援員さんが尽力していただきまして、移住につながったという事例がございます。  それから、由比の入山地区におきましては、地域の飲料水の供給施設に市の補助事業が適用できるということで、これの申請の手伝いができたということで活躍していただいているところでございます。  それから、課題でございますけれども、各地区ともやはり高齢化が非常に進展してございますので、自治会活動がなかなかできない、担い手が不足しているということでございますので、今後、集落支援員さんの必要性がますます増していくことが課題であろうと考えてございます。 89 ◯白鳥委員 今も若干触れていただいたわけですけれども、やはり集落支援員の方が行かれても、最初の頃はなかなか地域になじめないとか、あるいは地区のいろんな活動と自分自身の活動がなかなかつながっていかないという幾つかの課題があったということも聞いているわけです。まず、地域にある自治会との連携が非常に重要だと感じるわけですけれども、その辺については、全体的にはどんなふうな形で進めておられるのかということについて御説明いただければと思います。 90 ◯桐野中山間地振興課長 地元自治会との連携についてでございます。各集落支援員さんの活動内容につきましては、地元の連合会の会議に出席したり、それからあとは、各地域でのイベントに対する補助をしていただいたり、それから連合町内会でやっている各地元の皆さんの意見をお聞きしながら集落支援員さんの活動については決めております。  それから、巡回であったり、臨戸訪問で掲げられた課題であったり、状況につきましては、逐一、地元に報告するということで連携は図っていただいておるところでございます。 91 ◯白鳥委員 内容を見ますと、平成27年からスタートした事業でございます。今回の質問に至る経緯ですけれども、これはうちの会派の安竹議員から出された意見からの質問となります。  それは、協力隊員の動向について意見が出されました。これは井川のことでありますが、井川メンパという民芸品の生産技術の継承をテーマに、井川に移住した地域おこし協力隊が当初は地域貢献に意欲を持って活動していたわけですが、任期が明けると井川地区内でメンパ生産や販売活動をしているという声が聞こえてこないということに対して、とても残念だというお話であります。そういう意味では、3年後に定着して活動していただきたいという思いから出てきている話かなと思います。  このような形になるためには様々な課題があるようには思いますけれども、まず、今日までの地域おこし協力隊のその後の状況について、今分かる範囲でお聞かせいただければと思います。 92 ◯桐野中山間地振興課長 集落支援のその後の状況についてでございます。  これまで任期を終了した方が5名いらっしゃいます。そのうち4名の方が市内に定住いたしまして、1名の方は今後市内に拠点を置いて活動する予定だということでございます。  それから、任期を満了せずに途中で退任した方が3名いらっしゃいます。この方々は一身上の都合ということで市外に転出しているという状況でございます。  失礼しました。地域おこし協力隊についての御説明でした。 93 ◯白鳥委員 主要施策成果説明書の中にも書いてあるわけですけれども、地域おこし協力隊の活動に対する住民の満足度が成果指標ということで、平成2年度は80%の目標に対して69%ということで一次評価と記されているわけですけれども、逆に言うと、地域おこし協力隊員の立場から見ると、地域の皆さんからどの程度必要とされているのかということを実感として感じる、そういう関係性を構築していくためには、地域からもやはり求めが必要になってくると思います。地域が隊員を、例えばよそ者扱いしていないかとか、あるいは隣組とのつき合いがなかなか難しいとか、幾つかの状況がもしかしたらあるのかなと推察するわけであります。  その辺のところについては、当局としてはどんなふうに受け止めているのか、今までの地域おこし協力隊の皆さんの状況を踏まえて認識をお聞かせいただけたらと思います。 94 ◯桐野中山間地振興課長 委員御指摘のとおり、確かに地元とうまくなじめないという声が私どものほうにも聞こえてきているところでございます。  本来、この地域おこし協力隊につきましては、事前に地元から活動テーマを決めていただきまして、それに基づいて、私はこれをやりたいよと手を挙げていただくものでございますので、業務の内容につきましては、あらかじめ御理解をいただいているところかなと思います。けれども、やはり都市部から来られる方がほとんどでございますので、山村地域での生活になかなかなじめないというのと、それから雇われているというか、主従の関係みたいなものを中には感じられている協力隊の方もいらっしゃるようなので、そういったことでなかなか思うように自分の思いをお伝えすることができないということもあるかと思います。そのあたりにつきましては、我々が協力隊の方と地元の方との間に入って調整を図ってまいりたいと考えてございます。 95 ◯白鳥委員 そういった形での間に入っての支援というのもとても大事かなと思いますので、その辺よろしくお願いいたします。  そういう中で、先日、9月1日付の静岡新聞に、新たに井川地域の活性化へということで協力隊員が2名委嘱されたという記事がありました。大変優秀な方だと書かれておりまして、この方に対する期待も地域の人たちからすると大きいのかなと思うのと、今言ったようなところを十分捉えながら、この協力隊員を見守っていかなきゃいけないなということを感じているわけであります。  この方々の今後の活動について、当局として期待するところがありましたら、最後にお聞かせいただいて、質問を終わりたいと思います。 96 ◯桐野中山間地振興課長 新規に就任された2名の方の今後の活動に対する期待でございますけれども、委員御案内のとおり、9月1日に2名の方が井川地区に就任されております。お一人は「井川の食材を活用した地域活性化」というテーマで女性の方が御就任されてございます。それから、もう一方は、「新たな水産資源の利活用に向けた調査研究」ということで、この方は20代、大学を卒業してすぐの方でございます。そういった方々の活躍により、井川の魅力を磨き、広くPRすることを我々としては大いに期待しております。  それから、女性と若者ということで、特に中山間地においては貴重な人材かと思いますので、そういった方々の活躍を地元にも波及させていただきたいということと、あとは、この地域おこし協力隊につきましては、地域の活性化と定住が大きな目的でございますので、定住が3年後もできるように、我々といたしましても十分フォローしていきたいと考えております。 97 ◯山梨委員 それでは、何点か質問させていただきたいと思います。  私からは、事務事業総点検表その3)に合わせて質問させていただきます。  まず初めに、239ページ、海洋産業クラスター創造事業について伺ってまいりたいと思います。  この事業ですけれども、成果のところに事業化件数が1件、評価はCとなっているんですが、着実な成果は出ているもののCということで、非常に厳しめの評価が出ているのかなと思うんですが、具体的にどのような事業化の成果が出たのか、教えてください。 98 ◯金丸産業政策課長 令和2年度の成果1件の事業化は、三保地下海水を利用したトラウトサーモンの陸上養殖事業の1件でございます。  この事業は、令和元年度に事業者さんのほうで総務省の交付金を活用して事業に着手しました。養殖場の建設等に着手しまして、実際、令和2年9月にその養殖事業を開始しております。これに対して市としても、市内の産業の活性化の一つの切り口になるであろうということで支援させていただいておりまして、施設整備の助成であるとか、市内事業者とのマッチング、そういったところをフォローさせてもらっています。  現在、このサーモンの事業は本格出荷を当初9月頃という想定もあったんですけれども、若干今、時期を見合わせておりまして、本格出荷に向けての準備が進められているところです。ですので、またそれが出荷された際に、それが商品として三保を代表するような魅力ある商品、加工食品であったり、お店のほうで出されたり、場合によっては、観光ツアーの商品化であるとか、そういった展開が大事になってきますので、大学ですとか、地元の事業者さん、関係の機関等と連携して、そういった検討を進めているところでございます。 99 ◯山梨委員 令和元年の6月議会の補正予算だったと思うんですけれども、当時4,000万円の補正予算だったと思います。そのときの補正予算の資料を拝見しますと、出荷開始が令和2年6月予定と書いてあって、令和6年度までに段階的に生産量を拡大していくよと記載があります。先ほど9月には開始できるかなということですが、おおむね順調に進んでいるのかなと捉えました。非常に好事例で、これから期待するところです。とはいうものの、全体的なこのマッチングであったりとか事業化の件数については、もう少し勢いが欲しいなというのが正直なところなのかなと思うんですけれども、そういう中で、議案集4)の決算における監査委員の意見の中に、海洋産業クラスター創造事業について、「市として協議会の取組や成果を積極的にアピールしていないことがうかがえた。」と、このような指摘がございます。  また、この事業については、国の交付金が令和2年度で終わってしまって、本年度は市単で進めていらっしゃるかと思うんですけれども、こうした市のアピール、広報を踏まえて、今後の取組を教えていただきたいと思います。 100 ◯金丸産業政策課長 こちらの監査委員の指摘と意見をしっかりと受け止めてアピール、情報発進に取り組んでいきたいと思っています。  具体的には、その情報発進、例えば先ほどのサーモンであったり、釜揚げしらすの缶詰、そういった個々のプロジェクトごとの情報発進は、各事業者さんと連携して今後も進めてまいりますけれども、今御指摘いただいたような協議会全体の取組が海洋産業振興を静岡市が積極的にやっていくんだ、やっているんだというような内容も含めて、そういった全体的な情報発進というのは、やはりもっともっと工夫をしていきたいなと考えています。  現在でも、ホームページであるとか、あとプロジェクトごとにユーチューブのチャンネルで動画をつくって配信したりですとか、メールマガジン、そういったことをやっていますけれども、もうちょっと分かりやすく、親しみのあるような情報、例えばパンフレットみたいなものというのは、今まであるようでなかったりしていますので、しっかりそういったものも分かりやすい情報発進の工夫を、今、進めているところでございます。  それと、これも今、準備していますけれども、今年度、この海洋産業の取組の中で、神戸市と横浜市、静岡市の海洋産業の取組を行っている3市が連携して、海洋のビジネスに係るアイデアを全国の学生から広く募集してコンテストをしていくという事業をしております。  3都市の連携で全国に向けてもそういった取組をお伝えして、より多くの方にこの海洋に関心を持っていただく中で、場合によっては、市内企業の皆さんが今お持ちの技術や製品なんかがこの海洋の産業に生かせるんじゃないかとか、いろんな人材が関わってきたりとか、そういったいろんな展開を期待したいと思っておりますので、そういったことにつながるような効果的な情報発進をしていきたいと思っております。 101 ◯山梨委員 続きまして、産業振興課さんに伺いたいと思います。  245ページ、企業誘致推進事業、また企業立地促進事業補助金について伺いたいのですが、この成果として令和2年が26件企業立地できましたと記載がございます。評価もSということで、非常に数字的にはいい評価が出ているように思うんですけれども、実際、誘致の件数、また立地の件数、これによって新規の雇用者数が具体的にどれぐらい生まれるのか、伺いたいと思います。 102 ◯谷川産業振興課長 企業立地の件数及び内容ですけれども、26件の内訳ですけれども、誘致件数は、市外から来たものが3件、市内拡大が23件、新規雇用者数は総計で318名となっております。 103 ◯山梨委員 引き続き取組を進めていただきたいと思います。  続いて、249ページ、ホビーのまち静岡推進事業について伺いたいと思います。同じく産業振興課です。  この成果を見ますと、ホビーのまち静岡の認知度、30%という目標だったところが実際81%ということで、非常にホビーのまちとしての認知度が高いことが成果として記載がございます。実際、コロナ禍の中で、巣ごもり需要とよく言われますけれども、プラモデル業界にとっては、今ちょうど、非常に追い風の時期になっているのかなと思われます。こうした機を捉えて、本市としては、何か新しい取組を行ったのか、教えていただきたいと思います。 104 ◯谷川産業振興課長 コロナの影響で追い風だということですけれども、実際のところ、こちらホビーのまち静岡はずっと以前からやっておりまして、ただ今回コロナということで、ホビーショーやクリスマスフェスタができなかったというマイナスの面もあったんですけれども、やはりそういうときでも業界を盛り上げていくためには次世代の人材づくりが重要だという提案が山梨委員からありましたので、そちらを推し進めておりました。平成30年度からは小学校へ出前授業としてスタートしまして、これまで3年間で31校、2,050人の児童に対して静岡大学の教授と、あと静岡市内の模型メーカーと連携したものづくり教育の授業を行ってきております。  それに合わせまして、実は昨年度に計画して、今年度からは関係人口の拡大に向けて生涯学習の視点も加えてシチズンカレッジ「こ・こ・に」で、ものづくりプラモデル大学を始めております。これにより、今回の対象ですけれども、老若男女合わせて33名が受講しており、行政のみならず市民と一体となってプラモデル、ホビーのまちを盛り上げていきたいと今考えております。 105 ◯山梨委員 様々、静岡市らしい、ここにしかないような取組を進めていただいていると思います。ホビーに関してもう1点だけ伺いたいと思うんですけれども、先ほどもイベントについては大変残念ながら開催できないということで、我慢を強いられているわけですけれども、常設展示されておりますホビースクエアは、立地も非常にいい立地にあるんですけれども、なかなかこのホビースクエアの活用について成果としてもうひとつ頑張っていただきたいなと思うんですけれども、今後、このホビースクエアの活用についてどのように考えていらっしゃるか、教えてください。 106 ◯谷川産業振興課長 ホビースクエアは、駅南で一等地にありまして、今まででしたら市外から来た方に見ていただくとか、プラモデルに触れていただくということで、今まで46万人強の人間が来ております。ただ、こういう時期ですし、今後も考えまして、やはり次世代の人材づくりが大事だということですので、ものづくり教育推進事業をやってくださった学校さんのつくったものを展示したりとか、地元の学生に行って触れて見ていただくということで、将来に向けて子供たちがものづくりの楽しさだけではなくて、仕事とかに興味を持っていただき、プラモデル産業で働いてもらう、支援してもらう、そういう人材育成のための場所としても今後展開していきたいと考えております。  ですから、将来の消費者となる子供にも焦点を当てた取組をどんどんしていきたいと考えております。 107 ◯山梨委員 続いて、中央卸売市場について伺っていきたいなと思います。  261ページです。  中央卸売市場についてですが、中段、5段目、施設管理運営事業から6段目、7段目、施設整備事業、市場開設運営協議会に絡めて伺いたいのですけれども、ここの一番右側の今後の課題というところで、修繕をたくさんやっていらっしゃると。そして、経営展望が以前に策定されていたと思うんですけれども、基本戦略や行動計画に基づき、市場関係者と連携し、着実に遂行していく、と記載がありながらも、その下には、現状の収支状況では老朽化した施設の修繕で手いっぱいとなり、経営展望に基づく施設整備等の実施は困難である、とあります。一方では、頑張ります、もう一方では、困難ですと、こういうふうに記載があるわけです。これは、今の市場の非常に厳しい現状を表しているのかとも思うんですけれども、この老朽化した施設整備の現状、そして課題について伺いたいと思います。 108 ◯長島中央卸売市場長 施設整備の現状と、それから課題といいますか、今後どのようにというところでよろしいでしょうか。  まず、現状でございますけれども、市場は、御存じのとおり開設から45年を経過しております。建物自体も老朽化が進んでおりまして、特に冷凍機ですとか防熱扉といった躯体設備、こういったものについては傷みが激しくて、近年につきましては施設設備の故障や不具合が頻繁に発生している状況でございます。これらに関しましては、直ちに緊急修繕を行うよう努めておるんですけれども、施設そのものが休むことを許されない、常に稼働を求められている施設でございますので、そういったところの市場事業者とのスケジュール調整が非常に困難となっているところでございます。  また、今後、その経営展望に掲げられた市場の施設の充実につきましては、委員も御指摘のとおり、市場事業会計が非常に苦しい状況でございますけれども、今後そういった収支の均衡を図りつつ、なおかつ市場事業者とも連携しながら、一体となって今後どのようにしていくかということを十分に協議していきたいと考えております。 109 ◯山梨委員 非常に厳しい現状であることを改めて確認させていただいたんですけれども、経営展望には、この市場の整備に取り組んでいくんだと明記していながらも、具体的にどういうふうに解決していくのかというところが余り見えてこないですけれど、今後どのように具体的に取り組んでいくのか、今のお話の中だと漠然としていたんですが、何かございましたら教えてください。 110 ◯長島中央卸売市場長 今、漠然としたということで、何かもう少し明確にお答えできればという御質問だと思うんですけれども、同じようなことを繰り返して大変恐縮でございます。委員も御指摘のとおり、現在、市場事業会計については非常に苦しい状況にございます。こういったところで莫大に費用がかかる施設の整備をどのように進めていくのかというところは、先ほどもお答えさせていただきましたが、今、具体的にどういったものというところがなかなか打ち出せない状況でございます。  そういった状況でございますので、我々、開設者静岡市と、それから入場しております事業者ですね、卸売業者、仲卸業者等一丸となって解決策を今後検討していって、どういった市場として皆さんの食を預かる台所として機能していくべきかを十分に話し合って、解決策を見出すようなことを現在は考えております。 111 ◯山梨委員 なかなか難しい状況があるんですけれども、これは日本経済新聞の記事からですけれども、今年の3月の記事でしょうか。清水港の輸出拡大に弾み 国交省中部整備局、農産品の鮮度確認、とこんな記事が出ておりました。これは海外に日本のこの地域の農産物を輸出するに当たって、冷凍冷蔵コンテナを活用して鮮度を保持したまま届けていこうということで、実証実験を昨年度行ったと思います。この行った場所が静岡市中央卸売市場ということで、ここに集めて一緒に輸送する実験が行われたという記事でございます。  主なこの実験の主体者は市場じゃないと思うんですけれども、この成果と、そして、これは非常に今後可能性も出てくることなのかなと思いますので、ぜひ前向きに検討していただいて、これも市場の稼ぎの柱の一つになればと、こういう期待を込めての質問ですけれども、この実験の成果はどうだったのか、教えていただきたいなと思います。 112 ◯長島中央卸売市場長 今御質問いただきました輸出の実証実験の成果になりますけれども、御案内がございました新聞記事のほかにも、皆さん御案内かと思いますけれども、令和元年度に清水港からシンガポール港に向けて高機能リーファーコンテナによる農産物輸出の実証実験を、元年度、実は4回実施しております。令和2年度につきましては令和2年12月に大分から清水間のRORO船も活用させていただきまして、九州産の農産物、それから中部産の農産物の輸出の実証実験を国土交通省さんが行ったところでございます。こちらも御案内のとおり、中央卸売市場を活用いただきました。  成果でございますけれども、国土交通省さんの発表によりますと、輸出の結果については、内容については商品として十分販売に耐え得る良好な鮮度を保ったまま輸出ができたということが書かれてございます。  我々としましても、この荷物が中央卸売市場に集まると、九州産あるいは中部の山梨、長野産のものが輸出を目指して中央卸売市場から清水港、清水港から世界に輸出されるということで、それに対しての市場の経由、取扱高が増加するということに対して期待しているところでございます。 113 ◯山梨委員 続いて、279ページ、農地利用課さん、先ほど繁田委員からも質問があったんですけれども、荒廃農地再生・集積促進事業補助金という事業があります。農地利用課さんじゃないかもしれないですけれども、お答えできるところで構わないんですが、ここの記載の中にも1.28ヘクタール目標に対して0.97ヘクタール、という評価になっておりまして、まあまあ頑張っていただいているのかなというイメージを私は持っているんですけれども、そういう中で、実は農業をされている市民の方からかねてからいろんな御相談をいただいておりまして、これは稲葉統括監とかにもいろいろ御相談はさせていただいたこともあったんですけれども、山の斜面とかで主にあることですけれども、農業用のモノレールとか、あとはワイヤーケーブルで農作物とかを運んだり、荷おろししたりとかする架線とか、こういったものが老朽化してきていて、高齢者のお独り暮らしの農家の方とかで、こういった農業機器を処分するのに非常に困っているという御相談を過去に何件か寄せていただいたことがあります。  基本的に、農業振興のためには補助金はあるかもしれないけれども、この閉じるところについて補助金が余りないのかなとも思うんです。ただ、そのまま農地にしておいても、これは農地にとってもよくないし、そして次にまたその農地を活用して新規でやりたいよという人にとっては、こうしたものが足かせになってくることも考えられると思います。以前は、お茶の防霜ファンの撤去が大変だと。御相談をしたら、沼上清掃工場へ持ってきていただければキロ幾らで引取りますよというような、一般的なお話でしかなかったみたいですけれども、こういう問題についてどのように把握をして、どのように今後この課題について考えていくのか、教えていただきたいなと思います。 114 ◯杉本農地利用課長 農地利用課の荒廃農地再生・集積促進事業からお話しさせていただきますと、荒廃農地を中間管理機構を活用しまして、その荒れた農地の借り手が農地を再生するために除去しなきゃならないものがある場合には、再生するための補助事業ということでは対応は考えられるかもしれませんが、あくまでも撤去だけ、処分だけをしたいというような補助金ではないものですから、この事業は、ハードルが高いかなというところです。 115 ◯杉本農業政策課長 今の委員の御質問、明確に回答というところまではできないですけれども、今、農地利用課からも話がありましたように、農業政策課においても補助事業を幾つかメニューを用意しております。その既存事業の補助制度の中では、あくまでも農業用施設や農業用機械を導入するということで、生産性や作業効率の向上、基盤の維持など、当市の農業振興に係ると認められるものに対して補助の対象としておりますが、その中で、撤去に係る費用は対象外ということにさせていただいています。そのため、既存の農業用施設等の撤去は所有者の御負担でということで、御相談があればそのようなことを回答させていただいています。  なお、その相談いただいた際には、先ほど委員もおっしゃられたように、所有者の方が自力撤去する際に生じる産業廃棄物のうち金属くず、そして鉄くず等、再生利用が可能な廃棄物であれば業者が買い取る可能性もあるということで、関係部局につなぐようにしております。 116 ◯山梨委員 なかなか難しい質問をしてしまって申し訳ございませんけれども、こういうことで悩んでいらっしゃる方も現実問題いますので、またぜひ御検討いただければなと思います。  あと2つだけ質問させてください。  次に、水産漁港課に伺いたいと思います。285ページになります。  285ページの下から2段目、漁業協同組合補助金になります。  こうして決算資料を拝見させていただくと、農業振興については非常に事業数が多いですけれども、水産業はそれに比べると少ないのかなという印象を持ってしまうんですが、ここの成果のところに清水漁協組合員数が目標として118人、そして成果として116人ということで、ここの目標算出根拠の中にも組合員の高齢化や後継者不足等の課題があるため現状維持を目標とするという記載がございます。新規就農者には補助金はありますけれども、漁業を始めたいという若者について補助金は余り聞いたことがないですが、実際、この組合員の高齢化の現状を伺いたいと思います。  詳細、年齢層がどういう年齢層なのか、実情を教えていただきたいと思います。 117 ◯杉本水産漁港課長 今御質問がありました内容につきましては、現に正組合員が今116人おります。そのうち高齢者と呼ばれる者、高齢者というのは65歳以上を指しておりまして、こちらは44人おります。全体の38%、40%近い数字で高齢者がおります。  そのほかは25歳以上64歳未満までの間で各年齢層散らばっております。特に20代に関しましては組合員数1人となっておりますが、それ以外につきましては、やはり40歳から49歳の間が2番目に多い29名おります。年齢層、パーセントはそのようになっております。 118 ◯山梨委員 しずまえのPRとか、様々PR策を一生懸命やっていただいているわけですけれども、とってきていただく漁業者がいなければ、これもなかなか難しいわけで、今、興津の海にも人工海浜とともに漁港の整備を集約した新しい漁港を今つくっていただいております。設備も必要ですが、ソフト面の支援事業も新しい就業者を獲得するために魅力ある漁業をしっかり訴えていく必要性があると思うんですけれども、今後、この漁業者の確保策、どのように進めていくのか、教えてください。 119 ◯杉本水産漁港課長 確保策についてですが、今、現に私たちは清水漁協と連携しております。その中で、清水漁協では毎年、県の漁業高等学園から数名、漁業の体験学習の受入れを行っております。これは毎年行っております。漁業の魅力を伝えるような取組をしております。  新規就業者、漁業といってもなかなか就業者が少ないことは御存じかと思いますが、新規就労者の希望がありましたら、一応、漁協でも就労先の御案内をさせていただくということで進めております。新規就労者がありましたら、私たちは市としての漁協に対する支援を行っているということでございます。 120 ◯山梨委員 今後、具体的にまた効果のあるものを期待していきたいと思います。  最後に、中山間地振興課さんに伺いたいと思います。  291ページの清水森林公園維持管理経費、また293ページの井川オートキャンプ場の管理経費について伺いたいと思います。  先週の金曜日も伺ったんですけれども、先週の金曜日はスポーツ振興課さんに伺ったんですけれども、こちらは中山間地振興課さんだということで、あえて今日もち伺うんですけれども、キャンプが今非常に人気がありまして、ここの記載のところにも非常に利用者満足度も高くなっていたりとか、利用者数も増加傾向にあるようですけれども、そういう中で、この利用者満足度が高く推移している理由は、どういうことで高く推移していると理解しているのか。また一方で、課題等もあるかと思うんですが、どのように把握されているのか、教えてください。 121 ◯桐野中山間地振興課長 黒川キャンプ場と井川オートキャンプ場につきましての御質問でございます。  確かに委員御指摘のとおり、コロナの影響であったり、ソロキャンプの影響であったり、キャンプの人気が高まっているのも事実だと考えております。  それから、施設の利用者の満足度につきましては利用者へのアンケート調査によるものでございまして、具体的な意見といたしましては、従業員の対応が親切であっただとか、清掃が行き届いているなど、ホスピタリティについての高い評価をいただいております。  また、灯篭流しであったり、ピザづくり、それから1日1組限定のキャンプファイヤー、こういった利用者に楽しんでいただくような様々なイベントも実施していただいているところでございます。  こういった取組であったり、オクシズの豊かな自然に囲まれたひと時を過ごしていただくことで利用者の満足度が高い推移を示していると考えてございます。
     それから、課題でございますけれども、黒川キャンプ場も、井川オートキャンプ場もともに平成5年にできた施設でございます。キャンプ場でありますので大きな設備等はございませんけれども、竣工時から利用しております井戸のポンプだとかトイレ、こういった設備につきましては、今後、更新が必要になってくるものと考えてございます。  それから、竣工時から大規模な改修を行っていないということで、施設全体の改修につきましては、時代の変化であったり、利用者のニーズを踏まえながら計画的に実施することによりまして、オクシズの重要な交流地域振興施設としまして安心・安全、快適に利用していただけるように努めてまいりたいと考えてございます。 122 ◯山梨委員 あるキャンプのアニメとかドラマとかでも井川が取り上げられたと伺っていて、1つのコンテンツなのかもしれないですけれども、様々キャンプ人気をしっかり取り込むような取組は、これからもっと必要なのかなと思います。その中で、私が課題だと思っていることを1つだけ挙げさせていただきます。今、手元に清水森林公園やすらぎの森の予約方法についてというプリントがあるんですけれども、この予約についてインターネットからの予約は対応しておりませんと記載があります。まず、この予約方法が電話で伝える、そしてホームページから申請書をダウンロードしてプリントする、その申請書を作成したらそれを郵送する、そして後日、許可書が届く、そして初めてキャンプができると。非常に原始的な形の申込方法なのかなと思っております。  郵送ということで、かなり昭和な感じがするんですけれども、先週金曜日もお話ししたんですけれども、もうインターネット予約でいいんじゃないかなと思うんです。こうしたキャンプ需要の取込みもしっかり踏まえながら、さらに利用者満足度を上げるためにどういうふうに取り組んでいくのか、教えてください。 123 ◯桐野中山間地振興課長 インターネット予約に関する御質問でございます。  黒川キャンプ場につきましては、ホームページにおきまして空き状況を確認していただいた上でダウンロードしていただき、それからまた電話予約という方法がございます。それから井川のオートキャンプ場につきましては、フェイスブックによって空き状況を確認していただいた上で、お電話で予約していただくという方式になっております。  これまでの利用者の皆様からのアンケート調査であったり、施設側への聞き取りにおきましては、インターネット予約を希望するという声は、今のところ私どものほうでは聞かれていないところですけれども、委員の御意見を踏まえまして、また利用者の利便性向上や、さらなる利用者の増加を図るためにも、今後、各指定管理者と調整しながら検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 124 ◯宮城島委員 私からは、主要施策成果説明書の365ページ、清水港普及促進事業についてお聞きいたします。  コロナ禍の中で客船の寄港誘致に関して質問します。  令和2年度は7隻ということでしたが、コロナ禍の中で逆に言うと7隻来ていただいたということですが、この7隻についてのコースというか、2年度の状況を教えてください。 125 ◯久保田みなと振興・色彩担当課長 今御質問があったクルーズ船の状況ですけれども、おっしゃるとおり令和2年度につきましては、結果として7隻の入港となっております。令和2年2月にダイヤモンドプリンセスのコロナの感染症のことがありましてクルーズ船がストップしたんですけれども、令和2年9月になりまして、受入れ側の港湾の体制を整えるガイドラインと運航側の船社側が守るクルーズガイドラインが策定されまして、それに基づいて運航が始まったという状況です。  その中では、まずショートクルーズということで2泊とか3泊の運航が始まったものですから、コースとしましては、横浜を出発して清水港に寄っていただいて、そのまま横浜に戻るだとか、そういうショートのクルーズのみの運航となっております。 126 ◯宮城島委員 そのコースの中で前から課題になっていた、これからコロナがおさまってたくさん来ると思うんですが、なかなか静岡市内にお金が落ちていないんじゃないかという課題が言われておりました。それに対して、テレビ会議で営業していると書いてありますが、今後も静岡市内にお金が落ちる仕組みをどういうふうにお考えになっているか、お答えください。 127 ◯久保田みなと振興・色彩担当課長 今現在、市内を回遊していただくというのが非常に課題として挙げられております。昨年度、市内観光を誘発するためのガイドマップを作成しておりまして、もともとクルーズ船のお客様から要望があった、例えば2時間コースだとか、3時間コースでどの辺が回れるかということだとか、そこへの交通手段とか、そこへ行けばどういったものが見られるよというのを簡潔にまとめたマップを作ったものですから、そういったことで市内観光を短時間の設定の中で有意義に回っていただくですとか、今後につきましては、紙のマップだけではなくてスマートフォンなんかも利用していただいた上で、そういった市内の観光地を紹介できるようなことも考えております。 128 ◯宮城島委員 今後、40隻という形でどんどん増えてくると思うんです。当然、海外の方も増えてくる中で、スマートフォン、いろいろその中でデジタル化が進んでいるのかなというところも少し疑問がありますけど、その辺はしっかり、今まで課題だった清水に来ても全然みんな俺たちのところには来ないよという話を多々聞いておりますので、ぜひその辺のところはよろしくお願いします。  次に、366ページのまぐろのまち静岡についてお聞きいたします。  こちらもマグロまつり等、コロナで令和2年度は中止になったり、今年は延期という形になっておりますが、その中で、まぐろのまち静岡は、清水駅周辺というイメージがあるんですが、実際その内容は、どういう形のものをやってまぐろのまちをPRしているのか、具体的に教えてください。 129 ◯久保田みなと振興・色彩担当課長 まぐろのまち静岡についてですけれども、まず、清水港がマグロの水揚げ量日本一ということで、その点についてPR活動を行っております。その内容としては、マグロまつりはもとより、中部横断自動車道沿線市町に出向いていって、例えば信玄公まつりですとか身延まつりとか、そういったところへ出店をしてまぐろのまちをPRしたりですとか、あと沿線の道の駅なんかにブースをお借りしまして、そういったところで長野とか山梨方面に出向いてPR活動を行っております。  あと、みなとオアシスは、まぐろのまち清水ということでみなとオアシスの拠点にもなっているものですから、そういったところでもPRをしているようなところであります。  さらに、最終的に一番の目的としては、マグロ産業が静岡市にとって非常に重要な役割があるというところなものですから、そういった産業の活性化、地域の活性化を官民一体となって取り上げている状況でございます。 130 ◯宮城島委員 今のマグロのPRですが、地域の清水港、倉庫、いろいろたくさんありますけど、そちらとの協力体制がどうなっているのか、教えてください。 131 ◯久保田みなと振興・色彩担当課長 御指摘のとおり、マグロ産業には、冷凍倉庫の倉庫群が切っても切れない関係になりますけれども、例えば連携の一環としましては、マグロまつりなんかでマイナス60度になる冷凍倉庫の体験をやっていただいたりですとか、あと、事業者さんも独自に冷凍倉庫の開放というか、見学会を行ったりと産業を盛り上げるためのPR活動をやっていただいていると伺っております。 132 ◯宮城島委員 まぐろのまち静岡、清水ということでしたら、割合その清水の現場を見る機会がないので、ぜひその辺はそういう民間の企業と協力体制をもう少し強化して、本当に清水はまぐろのまちだという実感になるような施策をよろしくお願いします。  次に、同じページ367ページで、清水港海釣り公園が計画されているわけですが、今清水港の周りは、土日あたりは岸壁で釣りをされている方がたくさんいらっしゃいますが、岸壁の開放に関して、海釣り公園ができるまで日の出地区の波止場の岸壁等で釣りをされる方の対応はどうされるのか、お聞かせください。 133 ◯久保田みなと振興・色彩担当課長 従前ありました海釣り公園については、東北の震災の関係で今なくなってしまっている状況の中で、今おっしゃられたとおり、日の出の岸壁を年に5回ぐらいですけれども開放しているような状況になります。昨年度の実績としては3回実施させていただいておりまして、その前の令和元年については5回やっているような状況ですけれども、来場者数も100人から、多いときで200人を超える家族連れですとか、釣りを楽しんでいただけるような状況になっているものですから、これにつきましては日本釣り振興会の方にも協力を得て、例えば必ずライフジャケットを着用したりだとか、あと素人というか初心者の方が来ても、仕掛けの作り方だとか、釣りの仕方だとかを教えてあげたりだとか、家族連れでもすごく楽しめるような状況になっているものですから、海釣り公園の整備が進むまでということで、この事業については積極的に進めていきたいなと思っております。 134 ◯宮城島委員 土日は100名ぐらいの入場者でやられて、年5回ということですが、正直、少ないのではないかと思っております。  あと、鉄道岸壁とか、港の内側には、釣り人にとっては非常に釣りたい場所が結構あるので、ぜひその辺の整備を含めて御検討いただければと思います。  次に、309ページをお願いします。  オクシズスポーツツーリズム促進事業についてお聞きいたします。  コロナで井川のマラソンとか水見色のトレランを縮小したことが載っておりますが、今後、同じこのようなスポーツをどういうふうにしていくか、井川とか人数が減っているという話も聞いているんですが、今後これをどういうふうにしていくのか、教えてください。 135 ◯桐野中山間地振興課長 オクシズスポーツツーリズムの関係で、井川のマラソンであったり、トレランであったりということが、昨年度はコロナの影響で一部実施していない部分もございますけれども、今年度以降もスポーツを通じたオクシズとの交流、都市と山村との交流ということで継続して進めていきたいと考えてございます。 136 ◯宮城島委員 今後続けていくということですが、この参加者は日帰りなのか、宿泊を伴っているのか、教えてください。 137 ◯桐野中山間地振興課長 参加者の属性でございますけれども、特段、細かな情報を把握しておりませんけれども、恐らく市内の方が中心になっているだろうとは考えてございます。 138 ◯宮城島委員 交流人口を増やすということだけかもしれませんが、経済効果という形になると、しっかり静岡市内に宿泊していただき、その後観光していただくのが主ではないかと思いますので、ぜひその辺の把握を含めて、しっかりアンケート等をとって把握していただければと思います。  次に、総点検表の241ページをお願いします。  産業政策課の地場産品体験学習事業の中で、匠宿が令和3年度から新しく指定管理者が変わるということが決まって、そういう対応をしているとなっております。当然、その次の243ページの匠宿運営経費の中にも絡んでくるわけですが、指定管理者を変えた経緯を教えてください。 139 ◯佐藤地場産業担当課長 指定管理者を令和2年度から3年度に更新した理由につきましては、これまで頑張っていただいた指定管理者から入場者がなかなか伸び悩みの状況がございまして、もっとお客様の幅を広げるといった手段は何かないかといったところを発端に、指定管理者を更新したという経過がございます。 140 ◯宮城島委員 入場者が伸び悩んで変えたと答弁いただきましたが、今回の新しい指定管理者はその辺の対応はどのようなことでそちらを選択したか、教えてください。 141 ◯佐藤地場産業担当課長 新たな指定管理者は、来場者へのPRを促していくための方法としまして、特にウェブを使った宣伝PR、それから新たな指定管理者の匠宿内でのイベントの取組だとか、今までに行っていない魅力的な事業を配置した中での提案が評価されたと理解しております。  一方的に市役所が指定管理者さんを変えたということではなくて、スタートラインを統一した公募といった中で選ばせていただいたところが前提としてございます。 142 ◯宮城島委員 匠宿に係る経費は非常に大きな金額になっております。ぜひ地場産業の発展という形と、当然その中に文化がありますので、その辺はしっかり入場者も含めて、地域の方と連携して運営されるよう指導をよろしくお願いいたします。  次に、少し戻りますが、主要施策成果説明書の286ページをお願いします。  最後の質問になります。茶どころ日本一計画推進事業の中で、お茶のまち静岡市ということで、先ほどの前の委員と少しかぶるかもしれませんが、その中でお茶ツーリズム推進事業は、非常に大きな予算を取っているわけでありますが、お茶ツーリズムという中で、実際、静岡市は日本平にはたくさんの茶畑があって、それを見ながら夢テラスのほうへ上ってこられて、お客さんからも非常に好評をいただいておりますが、その中で、実際にお茶を摘むとか、お茶の葉っぱを天ぷらにして食べるとか、そういうものが日本平山頂で行われているわけですが、そういうものがしっかり市民に伝わっているのかどうか、またそういうPRをされているのかどうかを教えてください。 143 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 お茶ツーリズムの質問ということで、どのような形で市民に周知していくのかというところですけれども、お茶ツーリズム、今現在は登録事業者20業者ございまして、お茶のまち静岡市のホームページに茶巡りデスクという予約サイトを開設しております。こちらで周知をして、昨年から今年にかけてコロナで受付は少ないですけれども、そういった窓口を設けまして受入れ体制をとっております。 144 ◯宮城島委員 今、このコロナ禍で一般の観光客がほとんど皆無の状態で、その中で令和2年度中も実際来ているのは、静岡市が教育旅行の適地だということで、教育旅行については引き続き今年も来ていただいておるんですが、来ている学校さんの体験の中で9割以上が実はお茶摘み体験をされています。静岡はお茶だというイメージを学校の先生方は非常に高い意識を持っておられます。しかし、残念ながら静岡市民にとってはお茶摘みができるとか、茶葉をそこの場で天ぷらにして食べるという体験はなかなかされていない市民がおられるのが現状ですので、ぜひその辺のPRも、静岡市民がまずお茶のことについて知っていただいて、この前の宮澤議員のお茶の効能というのも含めまして、お茶を食べるところが非常に静岡らしいんじゃないかと思いますので、ぜひその辺のところをしっかりPRしていただきたいと思います。 145 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のため申し上げますが、認定第1号中所管分については、先日の観光交流文化局所管分も含めて討論をお願いします。  それでは、要望・意見、討論をどうぞ。 146 ◯高木委員 自民党でございます。  認定1号、8号、12号並びに10月1日に行われました観光交流文化局所管分も含めまして賛成いたします。  続きまして、意見・要望でございます。  まず、中山間地の人口関係の議論がございました。市長は人口70万人を努力目標というか、余り目標にしないという話がありましたけれども、人口とは経済的な活力以外の、通常生活する中でのコミュニティの醸成だとか、安心・安全だと気づく場合に特に重要となる指標でございます。特に中山間地におきましては、コミュニティの崩壊が心配されることが基本的にございますので、人口問題、大いに問題でございます。  この中で、中山間地には土地が空いているというふうに見える方もいるかもしれませんけれども、空いている土地については農地が荒廃したものであったり、あるいは農地の耕作地であるということで、これらはなかなか活用ができない中で、繁田委員が問題提起しましたけれども、これらの土地を活用できる方法を何とか探してほしいということで、青地を白地にする方法について聞かせていただきました。一部やり方も御教示いただいたわけですけれども、何とかこの辺の方法をうんと柔軟に持っていくということやら、あるいはこれを活用するには、特に調整区域なんかですと開発行為等の制限がございます。そうしますと都市局とかの局間連携、あるいは関係部署との連携が必要になりますので、この辺も強く調整を期待しまして、意見・要望とさせていただきます。  続きまして、6次産業化でございます。  6次産業化静岡市戦略が現在策定されていないということで、静岡市は国の制度を活用できないという状況になっております。大至急策定していただき、6次産業化を積極的に進めていって、農業の振興、そして農家所得の向上に有効な策であるということで進めていきたいところでございます。  続きまして、清水港後背地における地域経済の活性化検討事業でございます。  しっかり進めていくという回答はいただいたわけですけれども、非常に心配な部分が多いということで、より具体的に、どこでどのような事業を展開することで地域経済が活性化されるのかを示すべく、本年度事業に取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、地域未来投資促進法、静岡市地域計画の推進事業についてでございます。  コロナ禍における首都圏企業の地方移転の動きが進む中、引き続きWeWorkを活用した首都圏企業へのアプローチを進めていくとともに、各種助成制度を活用し、官民一体となって本市への企業立地や設備投資を後押ししてもらいたいということでございます。  次に、海洋文化施設の建設事業についてでございます。  本市の海洋文化施設建設の意義は、誘客施設だけにとどまらず、JAMSTECや東海大学との連携による教育や研究、海洋産業の創出にあり、旧清水市時代より本市が掲げている国際海洋文化都市の実現に不可欠な施設であります。新型コロナの影響でPFI事業が停止中でありますが、事業再開に向け準備を着実に進めてもらいたい。本市の地の利を最大限生かした施設となるよう取り組んでいただきたいということでございます。  次に、清水駅周辺整備事業についてでございます。  清水港線跡地遊歩道の整備は、清水区中心市街地の回遊性を高める上で重要であり、年度内の工事完了に向けて全力で取り組んでもらいたい。 147 ◯浜田委員 創生静岡です。  認定第1号令和2年度静岡市一般会計歳入歳出決算の認定について、先日行われました観光交流文化局、そして本日の経済局、両所管分賛成いたします。  また、認定第8号、第12号についても賛成いたします。  その上で、意見・要望を述べさせていただきます。  これまでの質疑、答弁より、コロナ禍によります厳しい制限がある中、交流、情報の発信、指導並びに支援について、各種事業ごとに御尽力されていること理解させていただきました。関係各位に対しましては改めて感謝申し上げます。  しかし、コロナ禍による影響は、観光と同じく今後も続くと想定されます。コロナ禍にて打撃を受けました市内経済の各種継続支援、改めまして御要望いたします。  また、私の総括質問でもお伝えしましたが、デジタルという新しい技術を活用していただくこと、そしてまた担当者からの御答弁でもいただきました施設利用の各種オンライン化にさらなる努力をお願いいたします。  それでは、各種質問事項についての意見・要望を述べさせていただきます。  まずは、海洋文化施設建設事業についてです。  質疑後半にもお伝えしましたが、このコロナ禍においての課題、そして経済動向を鑑みても依然厳しい状況であるというのは変わらないと思われます。ですが、清水港周辺一帯の文化の発信と経済の活性化、そして交流人口の拡大に向けての施策は必要であるとも認識しております。箱物に頼らない新しい形の魅力発信を模索しつつ、改めまして事業の見直しの御検討を要望いたします。  次に、雇用対策事業についてです。  先ほどたくさんの方もお伝えしておりました静岡市政令市における定住人口70万人の維持は、私たち創生静岡も同意見でございます。その根幹には、働くという重要な経済があります。地域経済に直結する雇用対策について、若者からコロナ禍で職を失った方まで切れ目のない御支援を要望いたします。  次に、農業政策及び水産業関係についてです。  質問事項に関係した事業については、コロナ禍の影響を大きく受けたことも理解しました。産品ごとの影響は、大きく異なります。静岡の魅力の一つであります食についての継続した支援を要望いたします。  また、宮澤議員の総括質問にもありましたように、静岡市を形容する言葉の一つにもあります、お茶のまち静岡の名に恥じないよう、観光交流文化局、広報、さらには教育、複数の課の垣根を超えた取組推進を強く要望いたします。  藻場育成環境調査事業については、漁協、事業者と連携して成果を生かした事業へと推進していくことを強く要望いたします。  また、集落支援員、地域おこし協力隊については、地域に密着した活動を行うために住民との交流への参加や活動報告の場を設定し、住民の理解を高めるなどの支援を強く要望いたします。 148 ◯山梨委員 公明党です。  全ての議案について賛成いたします。  質問させていただいた中から何件か意見・要望をさせていただきたいと思います。  まず初めに、海洋産業クラスター創造事業についてであります。  着実な成果が出てきていると捉えております。先ほど指摘させていただいたように、監査委員の意見にあった、まちとしての積極的なアピールが欠けているということでありますので、今後さらなる取組をしっかりとお願いしたいと思います。  そういう中で、トラウトサーモンの事業が事業化するという答弁でありましたけれども、ぜひふるさと納税の品目に加えることも一つのPR効果にもなるのかなと思いますので、御検討いただければなと思います。  続いて、企業立地促進事業補助金についてです。  企業誘致件数、また立地件数、そして雇用者数の増加に着実につながっているということでありますけれども、先日のニュースにも、IAIさんの新しい工場ができるという久しぶりにうれしいニュースが舞い込んできたわけですけれども、こうして市内の企業さんも一生懸命頑張っていただいておりますので、しっかり企業さんの今の課題について、またどのようにしたら雇用を静岡市は維持できるのか、総力を上げて検討いただきたいなと思います。  続いて、ホビーのまち静岡推進事業についてです。  コロナ禍にあって、ホビー業界が今注目を浴びているときだと思いますので、この機をしっかりと捉えていくことが重要なのかなと思います。学校でのものづくり授業やプラモデル大学、またプラモニュメントなど着実に取り組んでいただいておりますけれども、一方でホビーショーの中止等もありまして、非常に難しい面もありますが、例えば世界中のホビーファンに向けたユーチューブとか、インターネットを活用してプロモデラーさんとか新商品の発信など、ホビースクエアを発信基地として、模型の聖地としてホビースクエアを形づくっていくのも大事なのかなと思います。  続いて、中央卸売市場について意見・要望ですけれども、経営展望や基本戦略を実現できるようにより具体的な実効性のある計画を進めていただきたいと思います。  先ほど、令和2年度集荷とか輸送の実験についての報道について紹介させていただきましたが、この報道の中にもコールドチェーンが途切れると温度変化が厳しくなるため傷みの原因となることから、静岡市は21年度、専用搬出入り口の新設など同市場の改修を支援するよ、そして輸出が伸びれば同市場の取扱高の増加につながりそうだという記事になっているんですが、しっかりこれも育てていってほしいなと思います。  最後に、キャンプのことについて質問させていただきましたが、これもコロナ禍において、今が好機だと思いますので、さらなる利用者満足度を向上するためにインターネットの予約を導入していただきながら、類似施設がスポーツ振興課や青少年育成課等にまたがっております。この各施設の在り方も含め、ぜひ1つの課で集約したほうがより効果が上がるのであれば、しっかり進めていただくことも大事なのかなと思いますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。 149 ◯宮城島委員 志政会です。  認定第1号、認定第8号、認定第12号全て賛成いたします。  意見・要望を述べさせていただきます。  静岡市は、中山間地域が非常に多くを占めております。第3次総にも中山間地に関してはしっかり力を入れていく形で今進められておりますので、これから静岡市の売りになると思いますので、オクシズという言葉は大分定着してまいりましたが、まだまだ県外のほうにオクシズを浸透させていただいて、経済を回していただければと思います。  同じく、中山間地のほかに海洋文化も第3次総の5大構想の中に入っております。委員の皆さんから出ましたけど、海洋文化都市という形で海釣り公園、海洋施設、客船誘致とたくさんのイベントがめじろ押しで進んでおります。この土日もお客様がたくさん静岡にお越しいただいております。その中で受入れをしっかりしていただいて、経済が回る仕組みをぜひつくっていただければと思います。  あと、農業ですが、お茶、イチゴ、ワサビと補助事業がこれから進められていきますが、その中で、清水には実はまだミカンがありまして、ほかにも三保には折戸ナス、トマト、枝豆、施策に漏れている農作物がたくさんありますので、ぜひそちらもしっかり考えていただいて、不公平にならないような施策をぜひお願いしたいと思います。
     最後に、これはどこの地域でも同じ問題があると思うんですが、実は空き家が清水にも増えております。この空き家問題で、移住定住の主要事業の中で空き家バンクを利用して就業、リモートワーク、そのようなものを入れていただいて、空き家の対策としても非常に有効策になると思いますので、ぜひその辺のところをお考えいただければと思います。 150 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  認定第1号中所管分、第8号及び第12号は認定することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 151 ◯尾崎委員長 御異議なしと認め、認定第1号中所管分ほか2件は認定すべきものと決定しました。  以上で決算審査を終了します。  この際、暫時休憩します。                 午後2時49分休憩      ──────────────────────────────                 午後3時再開 152 ◯尾崎委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。  次に、議案審査に入ります。  議案第143号中所管分及び議案第149号の2件を一括議題といたします。  これら2件に対して当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 153 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。  発言の際にはページ数、項目等を述べていただくようお願いします。  それでは、質疑をどうぞ。 154 ◯高木委員 資料-2の9ページをお願いします。  中小企業事業高度化事業費助成についてでございますけれども、この利用件数ですけれども、昨年と今年の分を合わせて何件か、教えてください。 155 ◯谷川産業振興課長 昨年度実績ですけれども、全35件となっております。今年度ですけれども、当初予算の4,000万円に対しまして、今現在13件の申込みがあります。 156 ◯高木委員 48件ということでございますけれども、製造業に限られるということですけども、この製造業の種類がどんな製造業が多いとか、少ないとか、分かりましたら教えてください。 157 ◯谷川産業振興課長 令和2年度、去年でいきますと印刷・同関連業が6件、あとは生産用機械器具製造業、食料品製造業がおのおの5件ずつ、プラスチック製品製造業、輸送用機械器具製造業が各4件ずつ、あと金属製品製造業が3件、パルプ・紙・紙加工品製造業が2件、電気機械器具製造業、業務用機械器具製造業、はん用機械器具製造業、飲料・たばこ・飼育製造業、家具・装備品製造業、その他の製造業各1件ずつと、満遍なくそろっております。  今年度で言いますと、今のところ金属製品製造業、プラスチック製品製造業が各4件ずつ、印刷・同関連業、食料品製造業が各2件、パルプ・紙・紙加工品製造業が1件となっております。 158 ◯高木委員 積極的な投資が見られるということで、全製造業に波及にしていることが分かりました。  続きまして、この事業は、10%以上の生産性向上が必要という条件があるんですけれども、この生産性向上によって雇用が失われていないかどうか心配ですけれども、その辺の把握はされていますでしょうか。 159 ◯谷川産業振興課長 御質問の人員の関係ですけれども、当補助金交付要綱におきまして従業員が減少しないこととなっておりますので、外郭団体、あと現地調査等ありますので、そのときも確認しつつ、実績時には、雇用関係書類、事業所台帳や被保険者資格確認通知書等を確認しておりますので、今まで減ったということはありません。 160 ◯堀委員 資料-2、8ページの早生広葉樹導入可能性調査事業について伺います。  早生広葉樹ということで、ウッドショックに対応すべく、センダンとかですかね、針葉樹、杉、ヒノキに比べて生育が早いということを事前に調べさせていただきましたが、ウッドショックということで、まさに時宜を得た臨時交付金事業ですけれども、この調査についてどのような調査を実施するのか、教えてください。 161 ◯佐藤地場産業担当課長 この調査では、市内の木工業及び林業に関する事業者様に対しまして、木材価格の高騰による影響等の現況について、まずヒアリングさせていただいて把握すると。併せて関係事業者に対します中長期の観点から支援を図る上で、全国的に木工製品の新たな素材として活用が進められ始めた早生広葉樹のセンダン等に着目し、市内における植樹の可能性や製品化に向けた利活用などに関し、先進地での取組を参考にしながら情報収集を基本とした調査を実施したいと思っております。 162 ◯堀委員 先進地での取組の調査ということで、調べたら林野庁や県でもいろいろもう調査研究を進めているということであります。幾ら早生広葉樹といっても生育までにしばらくかかわるわけで、そういった意味では中長期的にも見ていかなければなりませんし、先ほど気田部長がいろいろお話しされていましたけれども、中山間地振興にとっても林業の保護という観点からも非常に重要になってくると思うんですけれども、そういった中で、関係課とどういうふうに連携していくのか、そして調査結果をどのように活用していくのかを教えてください。 163 ◯佐藤地場産業担当課長 調査結果と関係課との連携に関してお答えいたします。  この調査結果は、木工事業者への情報提供だけでなく、林業振興の分野ともかかわりが大変深いため、来年度以降における林業関係事業の検討をする素材だとか、知見として活用を図ってまいりたい。そのためにも調査の実施段階から局内連携の下、中山間地振興課とも連携を図りまして情報の共有を図って進めていきたいと思っております。 164 ◯浜田委員 それでは、資料-2の8ページの上段、事業者応援事業費助成についてお伺いします。  この事業について以前説明いただいた中で、手続を簡略化するとありました。具体的にどのような手続を考えているのか。また、手続を簡略化しつつ早く支給するというお話もありましたので、その支給日までの日数をどのぐらい想定しているのか、お答えください。 165 ◯金丸産業政策課長 こちらの応援金の準備を今進めておりまして、とにかく緊急的に事業者の皆さんの支援に役立つようにということで、手続を簡単に、早い支給を準備しております。  まず、手続としましては、こちらが県の中小企業等の応援金との協調になりますので、御利用される方はまず県の応援金に御申請されることになります。その後で審議ということになるんですけれども、そこで二重の手続にならないように、現在県の応援金の所管課と綿密に協議を進めておりまして、県への申請の情報、御本人の情報、売上げですとかそういったものも含めて、県から直接市に情報提供していただくような仕組みづくりを今進めております。それによって県の対象になったよということで、県からその情報を市で引き継ぎまして、そうしますとこちらから直接、御対象の方に市の応援金の申請の御案内をしていくと。ですので漏れがないように、こちらからもプッシュ型でお知らせしていく。  そのお知らせをした上で、御本人からの繰り返しの書類の提出はもう一切省略しまして、こちらで一通り情報は確認しておりますので、御本人からは簡単な申請の意思確認、その手続のみをしていただく。それも、先ほどの話題にもありましたようにオンラインでの手続という仕組みづくりも今進めていますので、郵送の方もいらっしゃるかもしれませんけれども、なるべくオンラインでの手続をお勧めして、そうすればこちらへのバックも即日で参りますので、こちらの審査も速やかに行って、とにかく迅速な支給につながるようなことを目指しております。  手続の中での支給の見込みですけれども、今現在で県から、いつ頃市の分の情報提供がされるよというような情報がまだ来ていないものですから、10月中旬以降になると思います。県から情報提供いただいたら、速やかに御本人に連絡して、御本人からの折り返しを確認して支給していくと。おおむねですけれども、2~3週間程度ではしっかり最後の支給までしていきたいなと考えております。 166 ◯浜田委員 対象者約5,800社と記載がありますが、その積算根拠を教えてください。 167 ◯金丸産業政策課長 積算ですけれども、まず市内の事業者さんの数を把握しまして、今回対象となり得る中小企業さん、個人事業主、そういった方々全体で4万3,000社いらっしゃると。ただ、そのうち、今回、飲食店の方々にはまん延防止、あと緊急事態の協力金の対象になるものですから、その方々は対象外ということで、飲食店の方4,000社を4万3,000社から除いた3万9,000社のうちの、今回、対象とさせていただいている売上減の状況が30%から50%落ちた方がどのくらいいらっしゃるかというような見込みのところで、これは全国の民間の信用調査会社の企業アンケート等の直近の数字で約14%という数字がありますので、若干、安全側に見て15%程度の数字を、先ほどの3万9,000社に掛け合わせて、計約5,800社としたところでございます。 168 ◯浜田委員 先ほどの御答弁の中で、県からの情報も共有し、かつ情報を収集した上で15%による5,800社と見ていると思います。ただ、このような形で助成いただく形で、予想を上回る申請がある可能性もあると思います。予算が限られている中での事業ですので、その想定を上回る申請があった場合はどのような対応をするのか、お答えください。 169 ◯金丸産業政策課長 積算については最大限合理的に行っておりますけれども、想定を上回る御利用がある場合には、やはり追加的な予算措置をもちろん議会での御審議をいただきながら講じて、支援を必要とされる方の漏れがないように対応してまいりたいと考えています。 170 ◯浜田委員 次に、9ページ目、中小企業デジタル化事業費助成についてです。  こちら導入の補助金だと思われますが、これまでも支援を進めていると思いますが、ただ、中小企業の経営者の方には、まだまだデジタルについても分からない、そういった知識のない方がいらっしゃると思います。そういったデジタルに弱い方に対しての働きかけや指導についてどのように行っているか、お聞かせください。 171 ◯谷川産業振興課長 中小企業の経営者に対しての働きかけですけれども、静岡商工会議所と連携したIT何でも相談窓口における個別相談の実施、その他、産学交流センター、清水産業情報プラザにおける各種デジタル化セミナー、専門家派遣制度や現場改善事業におけるIT専門家の派遣、あとはうちの事業でDXを推進する伴走型支援の中小企業アクセラレーションDX支援事業など、多面的に支援を行ったり、セミナー等を開いて意識づけをしたりということを行っております。 172 ◯浜田委員 次の事業に移ります。  9ページ下段、地域消費促進キャンペーン事業についてお聞きいたします。  6月定例会の補正でも似たような形の名前で促進キャンペーン事業がありました。ただ、説明の中では、内容が大きく異なるとお聞きしました。なので、具体的な事業内容、どのような体制で進めていくのか、またイベントについて具体的に教えてください。 173 ◯石川商業労政課長 まず、事業の内容についてですが、この事業、文字どおり消費を促進させるキャンペーンと、それからシンボルイベント、その2つを予定しています。  まず、消費促進キャンペーンにつきましては、中心市街地のエリアの中の対象店舗で1,000円以上のお買物をされた方にくじを配布しまして、抽選で地場産品等の景品をプレゼントするものでございます。  シンボルイベントにつきましては、静岡地区、それから清水地区で各1回、ブースの出店あるいはステージイベントを行う予定でございます。  例えば清水地区におきましては、先ほどまぐろのまち静岡の話でも話題になりましたが、中部横断自動車道の開通によって身近な存在になった沿線の自治体のブースの出店などの集客力のあるイベントの開催を検討していきたいと考えています。  最後に、実施体制につきましては、静岡商工会議所と実行委員会を立ち上げて、これはイルミネーションとの連動ということも考えていますので、ILove静岡協議会、あるいは清水で言うとエスパルスドリームプラザ等と連携して実施してまいりたいと考えております。 174 ◯浜田委員 6月の地域促進キャンペーンのときの要望でお伝えさせていただいたと思うんですけど、対象店舗が静岡・清水の中心市街地活性化地域内とあるのですが、やはり郊外の店舗にも拡充する必要があると思いますが、その点についてのお考えをお示しください。 175 ◯石川商業労政課長 これまで、コロナ禍における消費喚起策として実施しております商店街、あるいは障害者グループが独自にクーポン券を発行する事業への助成、あるいはモバイル決済を活用したポイント還元など、全部の市域を対象にした事業を行ってきたところでございます。これら事業を本年度もこの後、モバイル事業なんかも11月に予定しているところでございます。  この先に、次のステップとしまして、近所でのお買物はこれまでどおり続けていただく中で、やはりこの中心市街地、おまちに出ていただく観点から、イルミネーションなどのイベントに出かけながら、その周辺で買物をしていただくことを促す、いわゆる外出の意欲と購買意欲、この2つを促進させることを目的とした事業でエリアを限定したものでございます。  ただ、今後も、全市域を対象とした消費喚起策を基本にしまして、必要に応じて今回のようにメリハリをつけた施策も検討していきたいと考えております。 176 ◯浜田委員 おまちだけにとらわれない、多方面での活用もよろしくお願いいたします。  次は、10ページ目の農林水産部についてです。  農産物地産地消拡大事業についてお伺いします。  今回の支援対象農作物にワサビ、花卉、観光石垣イチゴとありますが、静岡市の特産物となる農産物にはほかにも複数ありますが、あえてこの3品を対象にした理由を教えてください。 177 ◯杉本農業政策課長 この産品を対象にした理由ですけれども、コロナ禍における農産物全般の需要傾向としましては、巣ごもり需要の高まりからスーパーなど量販店で購入される農産物、特に野菜類を中心に売れ行きは良好であります。しかしながら、市内の農産物の中でも、まず、ワサビにつきましては外食産業などの外向け需要の依存度が高いところがあります。それから、花につきましては冠婚葬祭や卒業式、入学式など各種催事、イベントでの需要が本来高いものであります。  それから、観光石垣イチゴにつきましては、来園客の多くが県外、市外から訪れるというところで、いずれにしましてもこのコロナの影響で軒並み苦戦しているのが現状であることから、この3品を対象といたしました。 178 ◯浜田委員 それでは、引き続き次の項目に移ります。  経営継承発展等支援事業費助成についてです。  対象事業の中に新品種導入の次に認証取得または販路開拓とあります。それぞれ何の認証なのか、それともまた、どこへの販路開拓なのか、具体的な内容を教えてください。 179 ◯杉本農業政策課長 本事業において助成となる事業は国の交付規則に定められるものですけれども、このうち御質問の認証取得につきましては、ギャップなどの第3者認証を受ける際の必要となる審査や認証料等、それから販路開拓につきましてはコンサルタント業務に係る経費であったり、新たな販売先の確保を目的に行われる展示会やイベントへの出店経費等、このようなものが対象になるというものです。 180 ◯浜田委員 それでは、最後の事業の質問に移りたいと思います。  静岡市のお茶愛飲促進事業についてです。  まず、現在、7校が導入されていますが、どこまでこの茶器の設置が進んでいるのか。また、今後の拡充状況について、どのように検討しているのか、お答えください。 181 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 給茶機設置事業ですけれども、現在、昨年度ですけれども7校に設置しまして、本年度2校、現在のところ9校設置しております。そして、今回この補正にて7校を要求しておりまして、本年度末をもって16校の設置完了を目指しております。  来年度以降ですけれども、引き続き各学校に給茶機の導入についての御理解・御協力いただけるよう働きかけを行いまして、希望校に対して順次設置していきたいと思っております。 182 ◯浜田委員 最後の質問になります。  これまでに9校、そして今度7校を追加導入と聞いております。設置後、学校でどのように、ちゃんと活用されているのか。また、さらには給茶機の茶葉の供給など、その後の給茶機の保守管理などはどのような形で担当しているのか、お聞かせください。 183 ◯平岡お茶のまち推進担当課長 設置後どのように活用されているかですけれども、子供たちには休み時間ですとか給食時、あるいは放課後など給茶機を利用しておりまして、それぞれお茶に親しんでいると伺っております。  特に夏場ですと、水筒だけではやはり水分が足りないこともありまして、水分補給としても利用されているところであります。  あと、主に総合的な学習の時間、静岡学ですとか、お茶のおいしいいれ方教室、こういったお茶の学習の時間があるんですけれども、静岡市のお茶を学ぶきっかけの一つとして給茶機も理解を深めるために活用できているかと思います。  そして、茶葉の供給等の分担ですけれども、当課におきまして給茶機の設置費用、茶葉代金、あと保守点検を行っておりまして、学校には日々の維持管理、給水口ですとかカップトレーの洗浄ですけれども、5分程度の作業ですが、これを学校にお願いしているところであります。 184 ◯宮城島委員 私からは9ページの地域消費促進キャンペーン事業の中で1,000円以上の買物をした方に抽選で総額8,000万円相当の豪華地場産品をプレゼントとありますが、この8,000万円の豪華地場産品はどこから仕入れるのか、教えてください。 185 ◯石川商業労政課長 これから実行委員会を立ち上げて事業の詳細については決めていきたいと思っています。今想定している景品につきましては、農水産物であるとか、あるいは伝統工芸品あるいは葵プレミアム、そういったものを想定してございますので、できるだけ発送元が1つにまとまるような事業者を選定していきたいと考えております。 186 ◯宮城島委員 この8,000万円というのは結構な金額なので、仕入れ先の人たちは割合これを敏感に見ていますので、その辺は不公平がないように、よろしくお願いします。  最後に、同じページの新型コロナウイルス感染症対策特別利子補給事業ですが、実は、この利子を補給するものですが、当然その利子を受けた事業者は去年から始まっているわけですが、今年それは、逆にコロナ禍で返せなくなって倒産したところもあるんですが、こういう後追いの利子をつけるのはいいんですが、そういうチェックみたいのはされているんでしょうか。 187 ◯谷川産業振興課長 実は、この事業につきましては据置期間が設けられております。運転資金の場合は最大2年間、設備投資の場合は最大3年間とすることが可能ですけれども、ただ、据置期間の決定に際しては事業者の申出を受けた金融機関が保証協会の承認を受けて設定しています。ですので、そういう相談で当初からそうする場合もありますし、もう1つ、やはり今回コロナが思いのほか長引いてしまったものですから、やはり返済事業で、利付と言われているものですけれども、そちらも金融機関が相談に乗ってくださるということで、金融機関が協議の上、信用保証協会の承諾により利付も決定されますので、そういう手続があります。  ですので、借りてすぐ返すというわけではなく、もしかしたらその方が当初はすぐとなったかもしれませんけれども、もしそういう場合でも、利付猶予の関係も申出ればできるということで、国もそういうことに対応しなさいという通知も金融機関に出ております。 188 ◯宮城島委員 基本的には静岡市は余り関知していないということで、世の中結構今苦しい事業者がたくさん、観光サービス業は特に苦しいところがあって、ほとんどみんな借りているところが多いんですが、非常に返済に苦しんでいるという話を聞いていますので、その辺はしっかり静岡市としても対応をぜひお願いします。 189 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のため申し上げますが、議案第143号中所管分は、先日の観光交流文化局所管分も含めて討論をお願いします。  それでは、要望・意見、討論をどうぞ。 190 ◯高木委員 自民党でございます。  議案第143号、議案第149号並びに議案第143号中観光交流文化局所管分全てに賛成でございます。  続きまして、要望・意見でございます。  事業者応援事業費助成につきまして、事務局で相当努力されているということを聞いております。できるだけ早く事業者に支給されるよう内部とのいろんな手続でも苦労されているという話を聞いております。大変頑張っていただいているなという評価でございます。今後とも、あらゆる事業において事業者ファーストを意識して取り組んでいただきたいなと思います。  続きまして、早生広葉樹導入可能性調査事業についてでございますが、短期的にはウッドショックの対応でありますが、中長期的には持続可能な林業経営にも通じる礎の事業と考えられるため、産業振興課と中山間地振興課が連携をとって取り組んでいただきたいと思います。  重ねて、将来、山林が針葉樹から広葉樹に変わっていくかもしれないという可能性を持った調査であるとも考えております。地場産業や林業等の視点のみならず、環境あるいは水産業へ好循環をもたらす可能性があり、調査の内容には大いに期待しているところでありますので、頑張っていただきたいと思います。  最後でございます。静岡市のお茶愛飲促進事業についてでございますが、コロナ禍においてお茶の贈答品事業がかなり減少しているということで、お茶業界全体が疲弊している状況かなということもうかがわれると思います。  一方、ウイルスに対するお茶の抗菌作用や輸出が好調との話も出ているということで、茶業界を立て直すべく、所管におかれましては大いに知恵を出していただきたいなと思っております。 191 ◯浜田委員 創生静岡です。
     議案第143号令和3年度静岡市一般会計補正予算につきまして、先日行われました観光交流文化局、そして本日の経済局、両所管分に賛成いたします。また、議案第149号についても賛成いたします。  その上で意見・要望を述べさせていただきます。  まず、事業者応援事業費助成について、先ほどの御答弁にもありましたように、行政側からお知らせする形は、漏れを防ぐ効果や、また助成を受ける事業者さんへの不安解消にもつながります。とても内部で御苦労されていると今お聞きしましたが、そのとおりだと思っております。個人情報の取扱の徹底とともに、支給までのスムーズな手続を強く要望いたします。  また、この助成に漏れてしまう、どうしても適用されないという事業者も多く見受けられます。その漏れてしまった事業者へのキャッチアップも含め今後の対応策の一つとしていただけたらと思っております。  そしてまた、各種助成支援事業についてです。  各該当事業者への周知徹底をお願いし、事業対象者に限らず漏れのない周知徹底をよろしくお願いいたします。 192 ◯山梨委員 公明党です。議案について全て賛成いたします。  質問はしませんでしたが、重なっていたので割愛させていただきましたが、1点だけ、事業者応援事業費助成制度についてですけれども、助成金を実行に向けて御努力をいただいていることはよく分かりました。その中で、先ほど答弁の中にも県と市、この仕組みづくりを今進めています、10月中旬までというお話がありましたが、県の取組次第の部分もあるかと思うんですけれども、事業者からは非常に多くの苦情が寄せられておりまして、とにかく様々な事業が分かりにくいと。私たちはどの事業が当てはまるのか。そういったお声もあります。また、資料についてもどうやって入手したらいいのか、こんな御相談もありました。とにかくこうした声に今後しっかりと対応していただきたいなと。県ともこうした課題について解決するために協力をしながら次に備えていただきたいなと思います。  その中で、ある相談をいただいた方からも、月次支援金にも漏れてしまうという御相談がありました。この方は起業した、出店したばかりの方だったんですね。これはどこにもなかなか当てはまらない方だとは思うんですけれども、なかなか客観的にこの人がしっかりと事業を継続しているということを担保するのは難しいかとは思うんですけれども、やはり基礎自治体である市にとっては、こうした漏れてしまう事業者の声、こういうところにしっかり応えていくことが今後求められるんではないかなと思いますので、また御検討いただければなと思います。 193 ◯宮城島委員 議案第143号、議案第149号、143号の観光交流文化局所管分の審査に関しても賛成いたします。  意見・要望ですが、今、公明党さんからもお話がありましたが、事業者応援事業費助成の中で、やはり市民の方から多く、県の対応が非常に遅い、分かりにくいということで私のところにも実は相当数の相談が来ております。しっかりその辺のところも早急に、静岡市も県の後に速やかに対応するということで御答弁いただきましたので、ぜひそれを進めていってもらいたいと思います。  あと、お茶愛飲の促進ですが、給茶機の設置件数が現在9校、今年7校で16校ということですが、ぜひ静岡の学校に来れば全部お茶の給湯があるというような、静岡のお茶はイコール給湯器があるという形で私としては希望しておりますので、ぜひその辺を進めていただければと思います。 194 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。  議案第143号中所管分及び議案第149号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 195 ◯尾崎委員長 御異議なしと認め、議案第143号中所管分をはじめとする議案2件は可決すべきものと決定しました。  以上で議案審査を終了します。      ────────────────────────────── 196 ◯尾崎委員長 次に、報告事項に移ります。  債権の放棄について聞くこととします。  当局の説明を願います。 197 ◯長島中央卸売市場長 お手元に配布させていただきました右上に様式4と記載された資料をごらんいただきたいと思います。  放棄しました債権は施設使用料と電気水道料等納付金です。  まず、施設使用料は、静岡市中央卸売市場業務条例第58条第1項に基づき、使用者から種別ごとに定められた金額を月単位で徴収することとなっております。放棄した債権は、令和元年11月から令和2年3月までの納入に係る施設使用料102万8,530円及び延滞金で、1人、5件分でございます。  次に、電気・水道料等納付金は、静岡市中央卸売市場業務条例第58条第2項に基づき、当市場でかかった電気料、水道料、電話料のうち市場開設者にて一括して支払ったものについて、各使用者に使用料に応じた金額を負担していただき、月単位で個別徴収している雑入でございます。放棄した債権は、平成22年4月から令和2年3月までの電気水道料34万2,916円と電話料金3万5,393円、1人、11件分でございます。  債務者は青果部仲卸業者として本市場を拠点に営業しておりましたが、令和元年11月から休業状態となり、令和2年3月31日に仲卸廃止届が提出されました。その同年5月16日に静岡地方裁判所において破産手続が開始されました。  債権の発生は、主にこの休業状態から仲卸廃止届提出までの期間で、債務者が中央卸売市場からの退去手続中に電気等の使用もあったためでございます。  中央卸売市場では破産管財人に対し債権額の申立てを行ったものの、破産管財人からは、令和2年12月に財団債権の一部のみ配当が行われ、本件債権を含む一般破産債権への配当金はない旨の説明がございました。  その後、令和3年1月27日に静岡地方裁判所において、本件破産財団をもって破産手続費用を支弁するのに不足すると認め、破産手続廃止の決定が行われました。破産手続を廃止したことにより債務が履行される見込みがなくなったことから、静岡市債権の管理に関する条例第7条第3号に該当するため、本年3月16日、債権管理委員会での承認を市長決裁により債権放棄をさせていただいたものでございます。 198 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑等はありませんか。             〔「ありません」〕 199 ◯尾崎委員長 ないようですので、質疑等を終了します。  以上で報告事項を終了します。      ────────────────────────────── 200 ◯尾崎委員長 本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして、観光文化経済委員会を散会します。                 午後3時51分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  尾崎 行雄 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...